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\/\u003E\u003Cbr \/\u003Eどこをどう走っているのかもわからない。\u003Cbr \/\u003Eとにかく怖くて怖くて…走りまわって辿りついたのは塔の入口。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E中に入ってしまえば出口と入口は一つ。\u003Cbr \/\u003E追い詰められるだけ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんな簡単な事も、あまりに疲れきっていたため思いつかず、とにかく後方で聞こえる『捕まえろーー！！』と叫ぶ男達の声が怖くて、アーサーはその中に飛び込んだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E本当に…こんなに走ったのは生まれて初めてかもしれない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E体力の限界なんてとっくに超えていて、息が苦しくて目の前がクラクラする。\u003Cbr \/\u003E何故、こんな事になってしまったのだろう…。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E今日何度も思った事をまた思う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E陛下の事は好きだ。\u003Cbr \/\u003E最初は色々恐ろしげな噂を聞いていたのもあって怖かったが、実際にその人柄に触れてみると、強くて賢くて、しかも優しい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E綺麗なサラサラの銀色の髪に意志の強そうなやや吊り目がちな切れ長の目。\u003Cbr \/\u003E顔立ちは彫刻のように整っていて、一見きつそうな性格に見えるが、笑うととても優しい顔になる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして…いつも何かにつけて心細くなるアーサーに笑いかけて“大丈夫。俺様がいるから大丈夫だからな？”と頭を撫でてくれるのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eここにいれば大丈夫、そう思わせてくれる頼もしさと安心感がある人だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんな相手の手の中から意図としていなかったとしても自分から飛び出してしまった愚かさに泣きたくなる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E彼の手を抜けだしてしまえば、もう自分なんて誰も気遣ってはくれないのに…。\u003Cbr \/\u003E親や兄達からも疎まれ、おそらくいっそ遠い地で果ててくれないかと思われて放り出された身だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもうこの世のどこにも居場所なんてない…。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E泣きながらそんな事を思って辿りついたのは粗末な木のドア。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eバン！とそれを開けると、そこに広がるのは驚くほど広い空と海。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eびゅうびゅうと吹く風に飛ばされそうになりながら、どこか逃げ場は…と思って柵のあたりまで辿りつくが、当然どこにも梯子も階段もない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E走り過ぎたのか呼吸をするたび痛む胸を押さえながら途方にくれていると、下方から階段をあがってくる足音。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──この先は行き止まりだ。捕まえろー！！\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eとの声に絶望的な気分になる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E捕まえられる…それがどういう意味合いを持つのか、もう今何がどうなっているのかがそもそもわかっていないアーサーには想像もつかなかったが、とにかく恐ろしかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだってアーサーの人生は普通に大人しく身をひそめるようにしていてもロクな事になった事がないのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E人質として送りこまれた先の国王が噂に反してとてつもなく素晴らしい人だったというのは、本当に何かの間違いか？と思うほどの幸運だっただけで、そんな幸運が長く続くなんてやっぱりありえなかったのだと悲しく思う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E今…今後どうなっても良いからこの瞬間だけでもあの頼もしく優しい国王に会って、大丈夫だと頭を撫でてもらいたい。\u003Cbr \/\u003E一度だけで良い…\u003Cbr \/\u003Eそうは思うものの、もしかしたらもう王に会う事もなく牢屋行きでそのまま処刑かもしれないし、もっと最悪な状況なら、王に会えたとしても王はもう笑いかけてはくれず、逃げた事をなじられるかもしれない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E嫌だ…そんなの嫌だ…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eアーサーの人生において唯一の優しく温かい思い出が冷たく辛いものに変わるのをみるのだけは嫌だった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうだ、どうせ良い事なんてない人生なら、最悪な光景を見る前に終わらせてしまえばいい…。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう思ってしまえば迷いはなかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eくるりと反転して柵によじ登る。\u003Cbr \/\u003E吹きすさぶ風は強く、このまま飛び込めば、風に乗って悲しみのないどこかに辿りつく気がした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E寂しいけど悲しくはないどこかへ……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E一歩足を踏み出した瞬間、とても聞きたかった相手の声が聞こえた気がしたのだが、それもすぐに意識を失ったため、何だったのかはアーサーにはわからなかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E…最後に…また笑って言って欲しかったな…大丈夫…俺がついてるって……言って欲しかったな……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう切望しながら、アーサーは自らその可能性を絶ち、その意識は暗い闇に落ちていった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0504.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0506.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月29日0時公開)\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/2604580383993604853\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0505.html#comment-form","title":"0 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\/\u003E\u003Cbr \/\u003E初日はずっと堅い感じだったのだが、そうやって笑うと年齢相応のあどけなさを感じた。\u003Cbr \/\u003Eそこでアーサーもにっこりと返すと、彼は\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「本当にすまなかった…」\u003Cbr \/\u003Eと頭を下げて来た。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E本人の言葉によると、彼はギルベルトの姉の子、つまり甥にあたるらしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと言っても彼が幼い頃に亡くなった実母とギルベルトは年齢が離れていて、彼、ルートとは叔父と甥というより、年の離れた兄弟のような感じで、ギルベルトはルートにとって叔父であり兄であり国父であり誰よりも大切な家族で、アーサーが来る3カ月ほど前に来た外国の使者がその大切なギルベルトの暗殺を企んだことがあり、他国の者を全て警戒していたのだと言う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eああ…羨ましい。\u003Cbr \/\u003Eアーサーは思った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそこまで心配してくれる家族がいる事も羨ましければ、そこまで心配できる家族がいるのも羨ましい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eしかもその大切な家族が、あのギルベルト陛下だ。\u003Cbr \/\u003E綺麗で強くて優しくて…あんな家族がいて、その大切な家族が殺されるところだったのなら、ルートのあの反応も頷ける。\u003Cbr \/\u003E自分だって同じ態度を取る気がする。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eむしろ…振り返って心配してくれなくたって良い。\u003Cbr \/\u003Eあんな素晴らしい兄がいたら、自分は心配するだけだって、\u003Cbr \/\u003Eあんな素晴らしい兄がいて、あまつさえ心配なんてするくらいに目をかけてもらえたなら喜んで人質にも捨石にもなるだろう。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eいいな…と、その心の声は心の中で呟いていたつもりだったのだが、声に出してしまっていたらしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eルートがきょとんとしているのに気づいて、苦笑した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…俺は…兄さん達に嫌われてるから……そんな風に心配してくれる人は誰も居ない……」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう補足すると、見ひらかれる目。\u003Cbr \/\u003Eルビーのようなギルベルトの瞳とは違って、ルートの目は涼やかなブルーだが、どちらもどこか意志の強さを窺わせる色合いで、綺麗だと思う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその意志の強さで…でも慈愛の心をどこかに感じさせるのはギルベルトと一緒だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eアーサーの言葉に少し悲しげな顔になったかと思えば、何かを決意したように顔をあげ、とても優しい声でアーサーに言う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「安心すると良い。これからは陛下と俺があなたを守ろう。\u003Cbr \/\u003E現国王の陛下と次代の国王となる皇太子の俺、2人があなたを認めているとなれば、この国であなたに危害を加えられるものなどいないから、大船に乗ったつもりでいて欲しい」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E温かい視線。\u003Cbr \/\u003E大切な家族であるギルベルトとの中に入れてくれると言う言葉にしばしうるっとする…。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E感動しつつ言葉を反復…反復…はんぷ…く……え…？………\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…こうたいし…でんか？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eいや…国王の身内なのだから偉い人には違いないとは思っていたが……皇太…子…？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもしかして…皇太子を前に挨拶もロクにせず、あまつさえ頭を抱き寄せて撫でまわしてた？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこれって…不敬…ふ…け………\u003Cbr \/\u003E失神しそうになって問いかけると、ルートの口から\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ああ、そうだが…」\u003Cbr \/\u003Eと、当たり前に返ってくる返答。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eうあああーーーー！！！！\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E頭は真っ白、お先は真っ暗な気がした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eあれほど慌てて行動するのはよろしくないと思い知ったはずなのに、次の瞬間、アーサーは悲鳴をあげてその場から逃走したのであった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0503.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0505.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月29日0時公開)\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/1917520049509403331\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0504.html#comment-form","title":"0 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\/\u003E\u003Cbr \/\u003Eしかしそこには薔薇の蔓が巻き付いた小さな家の飾りがあった。\u003Cbr \/\u003Eミニチュアではあるが、アーサーの1人くらい余裕で入れるし、なるほどここなら風もしのげるだろう。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E──サンクス…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと礼を言うと、少女達は、どういたしまして、と、可愛らしい声で言うとそのまま家の上方をクルクル回った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──あたしたちのお気に入りの場所なのよ？ここなら寒くないでしょう？入って？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eとの声に遠慮なく中に入ると、なるほど外よりもそこはかとなく温かい。\u003Cbr \/\u003Eふわっと香る薔薇の香りもどことなく安心感があって、あーさーはいつのまにかウトウトし始めた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E次に目が覚めたのは自分のくしゃみのせいだった。\u003Cbr \/\u003Eくしゅん！とくしゃみをした衝撃で目が覚める。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E外はまだ明るいのでそう時間はたっていないのだろう。\u003Cbr \/\u003Eそう思って起きあがろうとした時、小さな薔薇の小屋の外に人の気配を感じて視線を向けると、そこには最初の日、アーサーを部屋に案内してくれた少年がいて、こちらに向かって手を伸ばしていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E驚いた。\u003Cbr \/\u003E単純にそこに人がいたのにも驚いたし、それが彼だったのにも驚いて、ついつい悲鳴をあげて後ずさる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eするとあちらもびっくり眼に。\u003Cbr \/\u003Eその後ひどく傷ついたような顔になって、次の瞬間ぽろぽろと泣きだしたのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eえ？え？ええ？？？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E焦って今度はアーサーの方が手を伸ばした。\u003Cbr \/\u003Eそして身を乗り出すと自分よりは背の高い少年の頭をそっと撫でる。\u003Cbr \/\u003E何故泣きだしたのかわからない。\u003Cbr \/\u003E泣いている相手を前にしてどうして良いか分からない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eでもとりあえず泣いているなら慰めなければ…と、触れた少年の髪は少し硬くて、でもサラサラで指どおりが良く手に心地よかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E…何か…悲しい事があったのか？大丈夫か？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう声をかけると\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E…ごめっ……すまなっ…い……\u003Cbr \/\u003Eと、フルフルと首をふる様子が最初の日の堅い印象から一転、幼子のように愛らしく見えて、アーサーは思わずその頭を胸元に抱き寄せた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれを拒絶する事なく、逆におずおずと背に回される手。\u003Cbr \/\u003Eそうしてそれからしばらく、少年が泣きやむまでそうやってその頭を撫で続けていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0502.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0504.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月28日0時公開)\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/3212322425769374771\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0503.html#comment-form","title":"0 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\/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eもちろんその木は綺麗に秩序を持って植えられていたものではあったのだが、生まれてこの方部屋から出た事がほぼないアーサーにそんな違いが分かるわけはない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eただただ何も聞こえないようにと全神経を足元にだけ集中させて、走って逃げた。\u003Cbr \/\u003E幸い頭上はるか上まである植え込みの木々がアーサーの姿を隠してくれる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E少し離れられたか…というあたりで足を止めて耳を澄ますと、はるか遠くで──捕まえろーー！！──という衛兵の声がして、アーサーは青くなった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもしかして…鍵が開いていたのは実は手違いで、そこから出てしまったアーサーは脱走した事になっているのか？！\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこれは…かなりまずいのかもしれない……\u003Cbr \/\u003Eもしかしてドアに手をかけなければ、あのまま居られた……の……か……？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──…なのに……うかつに飛び出て逃げてしまったせいで……？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E恐ろしい可能性にアーサーは震えあがった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──どうしよう…もうダメだ……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E足から力が抜けてへなへなとその場にへたりこむ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E馬鹿だ…本当に馬鹿だ…\u003Cbr \/\u003E自分から神様の手を放してしまった……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E怖くて悲しくて心細くて、どうして良いかわからず、アーサーはとうとうヒックヒックと泣きだした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eが、当然そこにはこのところ何かあれば必ず慰めて気遣ってくれたギルベルトはいない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその事が悲しすぎて耐えきれそうになくて、──…助けて……──と、それまでは口にするどころか望むという発想もなかった助けの手を求める言葉を震える唇で口にしたその時だった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E周りは植え込みに囲まれているはずなのに、ふわっと良い匂いの風が吹き抜ける。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそしてちりんちりんと銀の鈴が震えるような透きとおった綺麗な声が\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──こっちよ…──\u003Cbr \/\u003Eと、耳元をくすぐった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──…え？──\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E驚いてあたりを見回しても誰の姿も見えない…と思った瞬間、頭上から光の粒が漂ってきて、アーサーは思わず視線を上方に向ける。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eええ？？？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそこには小さな小さな少女たちだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eアーサーの掌に乗ってしまいそうな彼女達の背には透明な薄い羽がついていて、羽ばたきをするたび光の粒が空気に舞っている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──ここは寒いわ？良いところを教えてあげる──\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこっちよ…と、頭上を１回転して彼女達はふわふわとアーサーを誘導するようにアル方向へと促した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E不思議な少女たち…だが、悪いものは感じない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだからアーサーはついて行った。\u003Cbr \/\u003Eその不思議な少女達に……\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0501.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0503.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; (4月27日0時公開)\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/8691468149809443855\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0502.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/8691468149809443855"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/8691468149809443855"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0502.html","title":"生贄の祈りver.普英_5_2"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-2198489054882305523"},"published":{"$t":"2018-04-25T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-25T18:23:48.746+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_5_1"},"content":{"type":"html","$t":"…寒い…喉も痛い…ついでに身体の節々が痛む…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E目を覚ました時に感じたのはそんな不快感だった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E何故こんな事になっているのか…と記憶を探れば、思い出すのは自分と同じ年頃の少年の顔。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E最初にこの国に来た時に部屋まで案内してくれた、どこか硬い表情をした少年の顔だった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eそもそもが、あの時アーサーが目を覚ますと、いつもは必ず側にいてくれるギルベルトの姿が見えなかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれにパニックを起こしたのが始まりである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E冷静に考えれば彼は一国の王だ。\u003Cbr \/\u003E仕事もあるだろうし、それまでアーサーにずっと付き添っていた事自体がおかしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだが疎まれる事に慣れ過ぎていたアーサーは、側に居ないイコール嫌われた、もしくは飽きられたのだと思ってしまった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eここは他国で大国で、自分はその大国に少しでも情けをかけて便宜を図って欲しい小国から連れて来られた人質だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eいや、この鋼の国の側が人質として遇してくれて初めて人質と言えるのであって、どうでも良いと思われた瞬間、人質にすらなれない生贄に過ぎない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんな政治的な立場とは別に、ギルベルトはアーサーにとって物ごころついてからというもの初めてくらい優しい態度で接してくれた相手でもある。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eギルベルトにとっては多くいる家臣や交渉相手の国の人間の1人でも、アーサーにとってギルベルトは唯一の存在だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこの世で唯一大切な存在…唯一の希望……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう、まさに神様だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその神様が自分に刃を突き立てるなら、それはそれで構わない。\u003Cbr \/\u003Eギルベルトが神様であったなら、自分は貢物として命を摘まれる事は全くかまわないのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eでもその神様に要らないと拒絶されて突き返されたら…自分には何の価値もない。\u003Cbr \/\u003Eどうして良いのかも分からない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだから動揺した。\u003Cbr \/\u003E怖かった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eとにかくジッとしていられなくて、ベッドを飛び出てリビングを見て、トイレも風呂もどこもかしこも見て回って、最後に辿りついたのは廊下へ出るドア。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E最初にこの部屋に連れて来られた時、案内してくれた少年が外から鍵をかける音が聞こえたあのドア。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E開いてはいないだろうと半ば思い、でも開いていたら…と思ったら怖くなった。\u003Cbr \/\u003Eそしてちゃんと閉まっている事を確認したくてドアノブに手をかけて回したら、ドアはあっさり開いてしまった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもうお前は必要ない。\u003Cbr \/\u003Eここから好きに出ていけ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんなギルベルトの意志表示なのだろうか…と、アーサーはさらにパニックを起こす。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eどうしよう、どうしよう、どうしよう……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E自由に出ていくように鍵が開けられている…そんな事に気づかないフリでいれば、このままここに…今まで通りに居られるのだろうか……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう思ってそのまま戻ろうと思った瞬間、誰かに声をかけられた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eしまった！気づかれてしまった！！\u003Cbr \/\u003Eアーサーが出ていく事を望まれている事を知っている事を知られてしまった！！\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう思った瞬間、パニックは最高潮に達した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそしてパニックを極めたアーサーはわけもわからないまま、目の前に広がる広大な中庭へと駆け込んだのである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0410.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0502.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月26日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/2198489054882305523\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0501.html#comment-form","title":"0 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\/\u003Eと、そちらに声をかけると少し気遣わしげなエリザとホッとした表情のルート。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…あの……今回は……」\u003Cbr \/\u003E「聞こえてた。追い詰めるなというお前の判断は正しかった。\u003Cbr \/\u003E兵にもう少しお前の指示にも耳を傾けるように周知しておかねえとな」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eポンと頭を撫でるギルベルトに少し肩の力を抜きながらも、ルートはさらに少し不安げな困ったような顔で\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…すまない…。\u003Cbr \/\u003Eでも俺もおそらく追い詰めてしまったんだと思う。\u003Cbr \/\u003Eそんな気はなかったのだが、それまでわりあいと友好的な関係を築けていたと思ったのだが、皇太子だと言った途端に逃げだされてしまったんだ」\u003Cbr \/\u003Eと、うなだれる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「あー…それは…悪い俺様のミスだ。\u003Cbr \/\u003Eなんつーか…驚きやすいんだ、アルトは。\u003Cbr \/\u003E俺様も最初国王だって分かった途端気絶されたしな。\u003Cbr \/\u003E意識戻ったらちゃんと俺の家族だって紹介すっから…」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eパシンと額を片手で叩きながらそう言うと、ギルベルトは今度はルートの顔を覗き込み、\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「その時は仲良くしてやってくれ。\u003Cbr \/\u003Eできるよな？」\u003Cbr \/\u003Eと微笑みかける。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「もちろんだっ！陛下っ！」\u003Cbr \/\u003E「お～し、それでこそ俺様のルッツだ。\u003Cbr \/\u003Eじゃ、とりあえず悪いけどアルトの部屋をな、俺様達の部屋のある東の宮に移すのを急ぐように侍従長に命じてきてくれるか？」\u003Cbr \/\u003E「わかったっ！」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E与えられた役割に今度こそ心から安堵したように部屋を後にするルートを見送って、ドアが閉まったのを確認すると、ギルベルトは貼りつけていた笑みを消してため息をついた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…あんた、見なおしたわ。\u003Cbr \/\u003E今はルートの事まで気遣う余裕はないと思ったけど……」\u003Cbr \/\u003Eと、そこでさりげなく横に並ぶエリザ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eギルベルトの隣で壁にもたれて立つ。\u003Cbr \/\u003Eそれに対してギルベルトはこちらには笑みも浮かべず厳しい顔のまま\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…俺様はアルトを守ってやるって決めてはいるが、ルッツの保護者でもある。\u003Cbr \/\u003Eどちらかを優先しねえと出来ない事ならとにかく、自分のメンタルの弱さでルッツを突き離すなんて事できるわけねえだろ」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、くしゃりと前髪を掴んだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれに対してエリザはクスリと笑みを零した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「で、あたしにはその仏頂面なわけね」\u003Cbr \/\u003E「てめえは鋼鉄製の神経してっから別にいいだろ」\u003Cbr \/\u003E「殴るわよっ！……フライパンで」\u003Cbr \/\u003E「勘弁しろよ、こんなに弱ってるか弱い俺様に対して…」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんな軽口の応酬の後、エリザはまあいいわ、と、肩をすくめた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「あんたは痩せ我慢が男の美学な人間だものね。\u003Cbr \/\u003Eあたしはせいぜいその仮面を粉砕して我慢の下の顔を引きずりだして眺める事にするから。\u003Cbr \/\u003Eあたしの前でだけは無駄だから痩せ我慢はやめときなさいね」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eああ…本当にこの女は…敵わねえ。\u003Cbr \/\u003E男前すぎじゃね？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E泣きたい気分なのに苦い笑みがこぼれおちてしまう。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E守ると言うより背中を預け合いたい存在、それがこの幼馴染なのだと思いつつ、ギルベルトはその事に少しホッとした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0409.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0501.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月25日0時公開)\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/3314517295233069867\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0410.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/3314517295233069867"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/3314517295233069867"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0410.html","title":"生贄の祈りver.普英_4_10"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-130383545900456029"},"published":{"$t":"2018-04-23T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-23T15:13:38.015+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_4_9"},"content":{"type":"html","$t":"細い…小さい…脆い……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E…………\u003Cbr \/\u003E…………\u003Cbr \/\u003E…………\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E怖い…怖くて、怖くて………\u003Cbr \/\u003E壊しそうなのが怖くて仕方がない……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E岸にたどり着いた時に止まっていた呼吸はなんとか再開した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E弱々しい呼吸と鼓動。\u003Cbr \/\u003Eちょっとした刺激で壊れてしまいそうな脆さ……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E守りたいのだ。\u003Cbr \/\u003E守ろうと思うのに、まるで自分の武骨な手で触れれば、割れて壊れてさらさらと砂のように空気に舞って消えてしまいそうな気がしてくる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──エリザ…どうしよう……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E途方に暮れたままのギルベルトの目の前から、女のくせに実に軽々とアーサーを抱き上げるエリザ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…あんた何してんのよっ！行くわよっ！！」\u003Cbr \/\u003Eと、そのまま歩きかけて一歩、そこで立ち止まってクルリと振り返ってそのまま固まっているギルベルトにキリキリとそう声をかけると、エリザは今度こそ立ち止まらずにまっすぐ城に向かって歩き始めた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E強い女だ。\u003Cbr \/\u003E本当に強い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eアーサーがこのくらいの強さと頑丈さを兼ね備えていれば、遠慮なくぎゅうぎゅうと抱きしめて抱え込んで守るのに……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eああ、もっともエリザくらいになると、守る必要もないのか……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E（…そもそも、守る気になんねえよな……）\u003Cbr \/\u003Eと、それは心の中で思っただけなのに、何故かどこからか飛んでくるフライパン。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E反射的に避けて見回すも、近くに人影なし。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「置いて行くわよっ！！！」\u003Cbr \/\u003Eと、本当に遠くから聞こえる声。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E不思議な事もあるもんだと思いつつ、とにかくアーサーを早く温かい場所で医師にみせてやらねばならない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう思いなおして、ギルベルトも慌ててエリザのあとを追った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eギルベルト自身も常に前線に立って来たため多少の医術の知識はあるものの、その知識はもっぱら怪我専門だ。\u003Cbr \/\u003E病気関係は専門家に任せて方がいい…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eなけなしの理性でそう判断して、場を医師に譲って自分は邪魔にならないように少し離れる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E全身から血が引いていくような感覚。\u003Cbr \/\u003Eどんな過酷な戦場でも顔色一つ変えずにその身を置いて対処してきた冷静さと精神力には定評のあるギルベルトだったが、今、血が止まりそうな強さで握りこんだ拳が震えるのを止められないほど、怖かった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E唇を噛みしめ、視線は穴が開きそうな勢いでアーサーが横たわるベッドに。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…陛下………」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんなギルベルトの耳に飛び込んでくる遠慮がちな声。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E余裕がなさそうなギルベルトの様子を見て慌てて止めるエリザに制されて俯くルートに気づいて、ギルベルトは息を小さく吐き出した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0408.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0410.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月24日0時公開)\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/130383545900456029\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0409.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/130383545900456029"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/130383545900456029"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0409.html","title":"生贄の祈りver.普英_4_9"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-2590563774243523025"},"published":{"$t":"2018-04-22T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-22T23:14:50.105+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_4_8"},"content":{"type":"html","$t":"ばしゃっ！と海面に顔を出して陸の方向を確認すると、そちらに向けて泳ぎだす。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eおりしも進行方向には綺麗な月。\u003Cbr \/\u003E王子を抱えて陸地へと泳ぐ人魚姫もこんな感じなのだろうか…と一瞬思うも、すぐ、人魚と王子が逆だろ、と苦笑した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこうして辿りつく岩場。\u003Cbr \/\u003E平たい大きめの岩に先にアーサーを上げて、自分も自らあがった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E水から出ると強い海風に吹きさらされて一気に体温が奪われる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E早く温めてやらないと…と思いながら水で額にはりついた髪を払ってやろうとその青白い顔に手を伸ばしたギルベルトは硬直した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──…息……してねえ……？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまさか？と、もう一度手を伸ばして、それが勘違いじゃない事を確認して蒼褪める。\u003Cbr \/\u003E固く閉じられた瞼はピクリともせず、震える手でおそるおそる触れた薄い左胸からはなんの動きも感じられない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E腹の底から何かがこみ上げて来た。\u003Cbr \/\u003E体中から血の気が引いて震えているのに、目元が熱い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…アルト……」\u003Cbr \/\u003Eそっとその頬を撫でて声をかけるが、当然のように返事はなく、まだ柔らかさが残る頬は冷たさを増していった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E手を伸ばせばこうして触れられるのに……守れない？\u003Cbr \/\u003Eギルベルトの頬を海水とは違う何かが濡らして行く。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E抱え込めば腕の中にすっぽりと入ってしまうような小さな身体。\u003Cbr \/\u003Eそんな小さな存在すら守りきれなかった自分の無力さにギルベルトは絶望した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…なん…で…？\u003Cbr \/\u003E…わるい…ごめん…ごめん…ごめん……」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E頭の中はぐちゃぐちゃで、顔も涙でぐちゃぐちゃで、もう何かが壊れてしまったかのように目の前がグルグル回る。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──誰か、誰か助けてくれよっ！！助けてくれっ！！！\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E頭を抱えて泣くしか出来ないでいると、ざざ～ん！と波しぶきがその背を叩いた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──…ぎる……ギルベルト………\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、亡き叔父の声が聞こえたのは、それがまだギルベルトが幼い頃、何かで泣いたり感情的になると叔父がよく背を叩いてくれた感触をどこか思い起こさせたからだろうか…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──…おやじ……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──…ギルベルト、考えてごらん？お前は最善を尽くしたか？もう出来る事はないのかね？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eいつでも叔父のフリッツは答えはだしてはくれなかった。\u003Cbr \/\u003Eただ、いつもギルベルトにそう聞いて、冷静に考える力をくれたのである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「……さい……ぜん…」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう呟くと、ギルベルトは涙で濡れた目を腕の中に抱え込んだ少年に落とした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそしてハッとしてその身体を平らな岩に横たえて、気道を確保する。\u003Cbr \/\u003Eそうだ、呼吸を止めてそう長い時間はたっていない。\u003Cbr \/\u003Eなら、泣く前にとりあえず最善を尽くさなければ…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eいつでも答えはだしてくれない。\u003Cbr \/\u003Eでも突破する力と冷静さをあたえてくれるのはいつも叔父だった。\u003Cbr \/\u003Eそれは亡くなった今でも……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E人工呼吸と心臓マッサージ。\u003Cbr \/\u003E幸い心肺停止してからそう時間がたってなかったのか、それでなんとかかすかに戻る呼吸と鼓動。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eギルベルトがふ～っと大きく安堵の息をついた時、毛布を抱えて医者と共にエリザとルートが到着した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0407.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0409.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; (4月23日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/2590563774243523025\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0408.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/2590563774243523025"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/2590563774243523025"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0408.html","title":"生贄の祈りver.普英_4_8"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-7393212183006435419"},"published":{"$t":"2018-04-21T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-21T22:45:01.593+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_4_7"},"content":{"type":"html","$t":"バシャーン！！と派手な水しぶきをあげて海へと落ちたギルベルトは、その衝撃に一瞬顔をしかめるが、すぐに目を見開いて必死に白い姿を追い求めた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E水はまだ冷たく、波も緩やかとは言い難い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E早く見つけてやらなければ……と気持ちが急くものの、落下の衝撃と水の冷たさで手足が思うように動かない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれでも必死に愛しい子の姿を求めて、ギルベルトは深く海へもぐった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eちきしょうっ！…どこだっ！！！\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E守ってやると心に誓ってそう経ってないのにこれだ…\u003Cbr \/\u003E本当に本当に、守ってやりたいと思っているのに、少し目を離すとこうやって手の中をすり抜けていってしまう。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E大人しく守られてくれよ、本当にっ！！\u003Cbr \/\u003Eと思ってみても仕方ない。\u003Cbr \/\u003Eとにかく探して捕まえるしかない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E苦しいのは呼吸なのか心なのか、もうよくわからない。\u003Cbr \/\u003Eただただ苦しい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれでも諦めるという選択はギルベルトの脳内にはなかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E呼吸が苦しくても冷たい水に手足がしびれてきても、ひたすらあの白い姿を探し続けた。\u003Cbr \/\u003E守るべき相手を守れないなら、助けられないくらいなら、このまま溺れ死んだ方がいい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E自分が冷たいと感じると言う事は、あの少年だって冷たいはずだ。\u003Cbr \/\u003E自分よりずっとずっと華奢で丈夫ではないあの子を一刻も早くここから助けだしてやらねば…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E焦る心。\u003Cbr \/\u003Eしかし自分が焦って溺れでもしたら、あの子を助ける事ができなくなる。\u003Cbr \/\u003Eそれはダメだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E冷静になれ…冷静に……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eギルベルトは気を静めるように静かに目を閉じ、呼吸を整え、再度目を開いてあたりを見回す。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──いたっ！！！\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E少し離れた波間にふわりふわりと揺れる白。\u003Cbr \/\u003Eそれに向かって一心に泳いだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうしてあと少しとなったところで思い切り手を伸ばす。\u003Cbr \/\u003E左手に細い腕の感触。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれをグイッと引き寄せて、その小さな身体を自分の胸元にしっかりと抱え込んでホッと息をつくと、ギルベルトは今度は水上を目指して上へ上へと泳いでいった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0406.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0408.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; 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\/\u003E\u003Cbr \/\u003E唖然とそれを見送って、次の瞬間ハッとする。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまずい！逃げられたっ！！つかまえなくてはっ！！！\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eそう気づいた時には少年は遥か遠く。\u003Cbr \/\u003E弱々しい感じなのに逃げ脚だけは早い。\u003Cbr \/\u003Eまるで野生のウサギのようだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ま、待ってくれっ！！！」\u003Cbr \/\u003Eと、それを追って駆けだすルート。\u003Cbr \/\u003Eしかし当然相手は止まらない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eやがて側道から合流する衛兵。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「いたぞーーー！！！」\u003Cbr \/\u003Eと叫んでピ～～！！！と呼び笛を鳴らす事で、さらに怯えさせているように思う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「そういうやり方は怯えさせる！！」\u003Cbr \/\u003Eとルートが叫ぶものの、笛の音でわらわらと集まって来た衛兵たちは\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「こっちだーー！！！」\u003Cbr \/\u003E「捕まえろーー！！！」\u003Cbr \/\u003Eと、口々に叫んで追い詰めていく。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもう収拾が付かない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこうして走って走って走った先には西の塔。\u003Cbr \/\u003E城の東西南北にそびえ立つ見晴らし台の一つだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその塔の中に飛び込んだ少年を追って塔に殺到する衛兵たち。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「待てっ！！そこでストップだっ！！！」\u003Cbr \/\u003Eと、同じく笛を聞いて駆けつけたギルベルトの制止の声もすでに大勢の叫び声に紛れて届かない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「陛下っ！すまないっ！！一度は見つけて普通に会話してたんだが……」\u003Cbr \/\u003Eと、その姿を見つけて駆け寄ったルートの頭をポンと軽く撫で、\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ああ、話は後だ。先にお姫さんを保護してやんねえと」\u003Cbr \/\u003Eと、ギルベルトは衛兵を押しのけて塔の階段をかけあがった。\u003Cbr \/\u003Eルートもその後に続く。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「追い詰めたぞ～！！！」\u003Cbr \/\u003Eと上方で声。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「馬鹿野郎っ！！追い詰めんなっ！！！」\u003Cbr \/\u003Eと叫びながら焦ったように駆けあがるギルベルト。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eどうやら塔のてっぺんの見晴らし台まで逃げたらしい少年は海側の柵に追い詰められてひゅうひゅうと苦しそうに呼吸をしながら震えている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその見晴らし台にギルベルトとルートが辿りつくのと、衛兵たちの\u003Cbr \/\u003E「捕まえろっ！！」\u003Cbr \/\u003Eという叫び声。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれに心底怯えた目で少年が柵を飛び越えたのはほぼ同時だった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「馬鹿っ！！やめろおぉぉーーー！！！！」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eドン！と前にいる衛兵を突き飛ばしてギルベルトが柵に走る。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eふわりと宙に浮く小さな身体。\u003Cbr \/\u003E白い寝間着がひらひらと風に吹かれて舞う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E伸ばしたギルベルトの手はすんでの所でその細い腕には届かず空を切り、はるか下方の波間へ向かって落ちていく少年を追って、止める間もなくギルベルトも柵から身を投げ出して、一瞬のちに二つの水しぶきがあがる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「陛下あああーーーー！！！！」\u003Cbr \/\u003Eと叫ぶ衛兵。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eルートは柵から下を見下ろして、すぐに反転。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「医者を手配しておけっ！！！」\u003Cbr \/\u003Eと叫びながら、塔の階段を今度は下に向かって全速力で駆けおりた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0405.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0407.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; 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件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/892679936311943826"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/892679936311943826"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0406.html","title":"生贄の祈りver.普英_4_6"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-2212354214682531556"},"published":{"$t":"2018-04-19T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-19T21:46:33.298+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_4_5"},"content":{"type":"html","$t":"「本当にすまなかった…」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E2人して目と鼻の頭が真っ赤になるほど泣いた後、ルートはまず謝罪をしたあとに、アーサーが来る前に来た他国の王族がギルベルトを暗殺しようとした事、彼が唯一の自分の身内で親とも兄とも慕う大切な人間であること、その大切な人間に暗殺者が向けられた事で他国の人間というものに不信感を持っていて、アーサーの事も人となりを見る事もせず同様に見てしまっていた事などを説明した上で、最後にまた詫びた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E大きな丸い目をじ～っとルートに向けながら、その話を黙って聞いていたアーサーは、最後のルートの謝罪のあとに小さく息を吐きだし、そしてしょぼんと俯いて、\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──…いいな……\u003Cbr \/\u003Eと、小さく小さく呟いた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…？」\u003Cbr \/\u003E許すとでもなく許さないとでもなく、怒るでもなく微笑むでもなく呟かれたその言葉にルートが不思議そうな視線を返すと、へにょりと八の字になる眉。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…俺は…兄さん達に嫌われてるから……そんな風に心配してくれる人は誰も居ない……」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E零される呟きにルートは言葉に詰まった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eあの最初の出会いのあと、兄からアーサーはおそらく自国から追い出されるように来たのだろうと聞いている。\u003Cbr \/\u003E誰も頼るものもなく部屋から出た事もないこんなか細い様子の少年が、いきなりこの国のような軍事国家に人質として送られてきた事自体、ひどく心細い思いをしていたのだろうに、そんな相手に酷い事を言った…と、ルートはまた己の態度を後悔した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eどうやら同じ年らしいが、自分より遥かに小さく弱い少年。\u003Cbr \/\u003Eそしてギルベルトがいた自分とは違い、一人ぼっちで心細い思いをしているであろうその少年に安心感を与えてやりたかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれで\u003Cbr \/\u003E「安心すると良い。これからは陛下と俺があなたを守ろう。\u003Cbr \/\u003E現国王の陛下と次代の国王となる皇太子の俺、2人があなたを認めているとなれば、この国であなたに危害を加えられるものなどいないから、大船に乗ったつもりでいて欲しい」\u003Cbr \/\u003Eと言った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう、安心して欲しかったのだ…だが……甘かった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E少年の澄んだ丸い瞳がまんまるく見開かれた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…こうたいし…でんか？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ああ、そうだが…」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、ルートがそのあとに言葉を続ける間もなく、少年はまるで肉食獣に出くわしたウサギのように、ぴゃっと飛び上がると、ものすごい速さで駆けだして行った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0404.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0406.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月20日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/2212354214682531556\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0405.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/2212354214682531556"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/2212354214682531556"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0405.html","title":"生贄の祈りver.普英_4_5"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-2105856014855705948"},"published":{"$t":"2018-04-18T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-18T18:58:54.702+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_4_4"},"content":{"type":"html","$t":"びっくり眼。\u003Cbr \/\u003E小さな悲鳴。\u003Cbr \/\u003E自分の姿を見て身をすくめて狭い場所なのでギリギリ後ずさられた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eその事にルートは地味にショックを受けた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E伸ばした手の動きをまるで恐ろしい物でも見るような目で追われて、行き場を無くしたそれを仕方なしに引っ込める。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E自業自得だ…通常敵対行動を取って来た相手がいきなり近くにいれば警戒する…\u003Cbr \/\u003E理性はそう告げてくるのに、感情の部分は悲しさに揺れて、目頭が熱くなってきた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう、思えば実母について覚えてはいないような孤児ではあるものの、物ごころついてからずっと側にはギルベルトがいた。\u003Cbr \/\u003Eそして、そのさらに叔父である当時の国王が亡くなって彼が王位を継いですぐ、ギルベルトはそんなルートの身分を保証するためにだろう、自身の跡取りとして正式に発表してくれたため、幼くして皇太子だったルートは厳しく育てられはしたものの、戦場以外、自国城内で他人に拒絶された経験がなかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもっとも…それでは受け入れられていたかと言うと、優秀な王であるギルベルトと比べると当たり前に能力は足りず、そうかと言って親しみを持つには身分がありすぎる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eゆえに未来の国王陛下として堅苦しい好意と忠誠は持たれていたかもしれないが、親愛という意味のものを向けてくれたのはギルベルトだけだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E国王と臣下というものを通り越して部下や国民に親しまれ、親愛の情を向けられているギルベルトと違って、皇太子という身分を取ったら自分には何もない……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E“臣下”でない相手にとっては自分は忌諱する存在なのかもしれない……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E王族と臣下という枠組みに入らない同じ年頃の少年の反応に、そんな日常的に感じているコンプレックスが顔をもたげてきて、混乱と戸惑いと悲しみとがクルクル回る。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれはルートの中でミックスされて、それがぽろりと涙となって溢れ出た。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──…え？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、その瞬間、伸びてくる手。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E相手も涙の跡を残しているにも関わらず、ルートのモノよりも細い指先がルートの目尻に触れ、涙を拭ったかと思うと、柔らかい手がそのまま優しく髪を撫でてくる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──…何か…悲しい事があったのか？大丈夫か？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E細く柔らかい声。\u003Cbr \/\u003Eだがそれは胸の奥に染みいるような温かさに満ちていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E優秀な皇太子でないルートを許容してくれるような優しい響き……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──…ごめっ……すまなっ…い……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E何か安心感を感じると共にようやく口に出来た謝罪。\u003Cbr \/\u003Eすると薔薇に守られた小さな家から出て来た少年は、ふわりと自分より大きなルートの頭を抱え込むように抱きしめてきた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eおずおずとその背に手を回しても、今度は拒絶される事はない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうして少年2人は互いを抱きしめたまま、ただ何を言う事もなく、しばらく泣き続けた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0403.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0405.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月19日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/2105856014855705948\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0404.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/2105856014855705948"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/2105856014855705948"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0404.html","title":"生贄の祈りver.普英_4_4"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-6048612391109826524"},"published":{"$t":"2018-04-17T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-17T19:04:10.195+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_4_3"},"content":{"type":"html","$t":"それはまるでお伽噺のような光景だった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E小さな薔薇の家。\u003Cbr \/\u003E周りには不思議な事にキラキラとした光が舞っている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eその中で眠る光色の髪をした真っ白な少年。\u003Cbr \/\u003E長い睫毛の先には透明な涙の粒。\u003Cbr \/\u003Eそれが光に反射してキラキラと光っていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれはとても綺麗で、しかし繊細な光景で、土足で踏み入るような真似をしてはいけない気がして、ルートはしばしその場にたたずむ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E自分自身も少年と言って良い年齢なわけだが、少年は少年でもルートは軍事国家で育った少年だ。\u003Cbr \/\u003E今目の前にいる未成熟な危うさをもった相手とは違い、日々剣を持つ手は固く大きく、どこまでも武骨である。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだからこそ…側に行くのがためらわれた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E最初の日…つい数カ月前に親のいない自分を育ててくれた兄のような年齢の叔父を他国から来た愛人候補が暗殺しようとした事件があったところなので、相手をロクに見ずに、他国の者と言う事で敵と決めつけて随分と酷い事を言った事も、近づくのがためらわれる理由の一つである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだが違ったらしい。\u003Cbr \/\u003E叔父いわく、自国で疎んじられて追い出されるようにこの国に送られてきた自室から一度も出た事がない王子。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eきちんとその姿に目を向ければ、そんな事すぐわかりそうなのに、頭に血が登っていた自分は視線を向ける事すら避けたのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその自責の念がルートの足を固まらせる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E叔父は決して弱者を威圧しろなどという育て方をしてこなかったのに、自分はそんな相手を威圧して突き離し、結果、相手は体調不良を言いだせず、ひどく身体を壊す事になった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E……すまなかった………\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E年のわりに随分と大きく、大人と変わらないくらいの身体を小さく丸めるようにして、そう呟いたルートの言葉は、当然眠っている少年には届かない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうしてどのくらいの時間そうして立ちすくんでいたのだろうか…。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E目の前でくしゅん、と小さなくしゃみが聞こえて、ルートはハッと我に返った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうだ、相手は病人なのだから、早急に連れ帰って温かい部屋で休ませねばならない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう思ってその小さな家に近づいて狭い入口の前でしゃがみこんだ時、人の気配を感じて目覚めたのだろうか…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E少年がビクッと身をすくめて目を開けると、声にならない悲鳴をあげた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0402.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0404.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月18日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/6048612391109826524\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0403.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/6048612391109826524"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/6048612391109826524"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0403.html","title":"生贄の祈りver.普英_4_3"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-9086023701223179114"},"published":{"$t":"2018-04-16T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-16T23:30:46.837+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_4_2"},"content":{"type":"html","$t":"「寒いな…早く見つけねえと……」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまだ午前中で陽はあるものの、大陸の中でも北のほうに位置する鋼の国は秋口でも冷える。\u003Cbr \/\u003E高熱ではなくなったものの微熱もある少年の体調が悪化しないよう、早急に保護し、\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「分かれて探すぞ」\u003Cbr \/\u003Eというギルベルトの指示に従って、北側に向かったギルベルトと分かれて、ルートは南側に向かう。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E一応城の中庭なのだが、鋼の国は軍事国家でもある。\u003Cbr \/\u003E城内と言えど、万が一に備えて色々な備えがあって、迷路のように植え込みが入り組んでいる中庭もその備えの一つだ。\u003Cbr \/\u003Eだから知らない者が迷い込んでしまえば普通に迷子になる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eというか、衛兵でも新米なら余裕で迷う。\u003Cbr \/\u003Eだから地図を携帯しているくらいだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eルート自身はと言うと、城育ちなので、幼い頃にまだ少年だった叔父ギルベルトに手を引かれて、運動がてら毎日この中庭を歩いて道を覚えた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eとは言っても迷わずに行きたい場所に行けても今回は意味がない。\u003Cbr \/\u003E探し物は建物でも彫像でもないのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E行き止まりで行き倒れている可能性もあると思えば、全ルートをしらみつぶしに探すしかないのだが、そうしたところで相手がどんどん移動して行き違いになれば終わりだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E歩き慣れた植え込みの迷路。\u003Cbr \/\u003Eなのに今日は何故かざわざわと何か拒絶感を感じる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E別に拒絶する誰かがいるわけではない。\u003Cbr \/\u003E強いて言うなら、木々がルートを阻んでいるような、そんな錯覚を覚えた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E──…疲れているのか……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、そんな自分のありえない考えにルートは片手を目頭にやって小さく首を横に振った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれでも…と、思う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「陛下はああは言っていたが、やっぱり俺の責任だ。\u003Cbr \/\u003E絶対にあの少年を探しだして無事連れて帰ってやらなければ……」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、それは誰にともなく呟いた言葉だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eなのにその瞬間、風もないのにざわりと植え込みの木々が葉を揺らした。\u003Cbr \/\u003Eそして…後ろからふわりと誘導するように風が吹く。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eなんだ？\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E戸惑いに振り返ってみるも、誰も居ない。\u003Cbr \/\u003Eその間も植え込みで外からは遮られているはずなのに、柔らかく風はルートを進ませようとするかのようにどこからともなく吹き続ける。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれと同時に拒絶されている感もなくなり、むしろ招かれているような感覚が広がっていった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E不思議な感覚にルートは戸惑い悩むが、結局こうしていても拉致が明かないし仕方ないのだから…と、決意して、風に押される方向へと進んでみる事にする。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもちろんルートの脳内にはそちらに何があるかはきちんと記憶されていた。\u003Cbr \/\u003E確かこのまま行くと行き止まりで、薔薇で作った小さなレプリカの家の飾りがあるはずである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうして辿りついたそこには、やはり記憶の通りに針金で作った小さな家に薔薇の蔓をまきつかせた飾りがあったが、記憶と違っていたのはその小さな小さな家の中にうずくまるように眠っている少年がいたことだった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0401.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0403.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月17日0時公開)\u0026nbsp;\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/9086023701223179114\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0402.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/9086023701223179114"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/9086023701223179114"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0402.html","title":"生贄の祈りver.普英_4_2"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-6212575424483731708"},"published":{"$t":"2018-04-15T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-15T23:15:53.805+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_4_1"},"content":{"type":"html","$t":"「ギルっ！！逃げたっ！！逃げちゃったのっ！！捕まえてっ！！！」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eいきなり部屋のドアが開いて焦った顔のエリザが飛び込んできた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「「逃げたって、何がっ？！！」」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、驚いた叔父甥の声がはもる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E（似てないようで変なところで似てるわね…）\u003Cbr \/\u003Eと、そんな感想を持ちつつエリザは彼女にしては珍しく少し固まったが、全くそんな事に気づいていない本人達は\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「「エリザっ！！」」\u003Cbr \/\u003Eと、やっぱり揃って先を促した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eああ、そうだった。\u003Cbr \/\u003Eこんな事を考えている場合ではなかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそこで我に返ってエリザは言った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「子猫ちゃんがね、逃げちゃったのよ」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eことのおこりは30分ほど前。\u003Cbr \/\u003Eたまたま目を覚ましたのだろう。\u003Cbr \/\u003Eアーサーは普段はそこにいるはずのギルベルトが居ない事に気づいて、不思議に思ったのか、そろりとベッドを抜け出して寝室を出るが、リビングにもいない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E当然だ。\u003Cbr \/\u003Eその頃にはギルベルトは執務室で仕事をしていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそこでさらに他の部屋を探して、最終的に向かうのは廊下に出る扉。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E初日にこそ鍵がかかっていたそのドアは、その後は鍵はかけられる事はなく開いていた。\u003Cbr \/\u003Eそれが災いした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eソロリとドアを開けてみておそるおそる部屋の外、廊下を窺うアーサーをたまたまみつけたのは護衛兵で、\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「何をしておいでですか？」\u003Cbr \/\u003Eと、声をかけた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E他意はない。\u003Cbr \/\u003E本当に単純に何か探しているのか、人を呼びたいのか、何をしたいのかを聞こうと声をかけただけなのだが、城外と比べてはるかに軽装ではあるものの、武装した兵士に声をかけられた事に驚いてしまったらしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eぴゃっ！とばかりに大きな目を限界まで大きく見開いて飛びあがり、次の瞬間、ものすごい速さで、これも運悪く眼前に広がっていた中庭──と言っても、東西南北の宮で囲まれてかなり広い──に飛び込んでしまったらしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eなまじあれこれ木々が植えられているだけに、その姿は兵士が呆然としている間にどこかへ消えてしまったとのことだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「っとに！人慣れねえ子猫だなっ！！」\u003Cbr \/\u003Eと、叫びながら、ギルベルトは無造作に椅子の背にかけていた上着を手に駆けだしかけて、ふと思い出したように、ルートを振りかえって言う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ルッツ、お前も手伝えっ！」\u003Cbr \/\u003E「Ja！！」\u003Cbr \/\u003Eと、ルートもその後ろに付き従って、執務室を飛び出した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0311.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0402.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月16日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/6212575424483731708\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0401.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/6212575424483731708"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/6212575424483731708"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0401.html","title":"生贄の祈りver.普英_4_1"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-5857019288120044018"},"published":{"$t":"2018-04-14T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-14T23:30:34.752+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_3_11"},"content":{"type":"html","$t":"熱がなかなか引かず、早1週間。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E体調が回復するまではなるべく側についているつもりだったのだが、ギルベルトも一国の王なので、さすがにそれにも限界が来る。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E朝食を一緒に取って薬を飲ませてウトウトと眠ったところでギルベルトはソッとその側を離れて執務室へと急いだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eいつもだとこれから2時間くらいは眠っている。\u003Cbr \/\u003Eだから、その間にたまっている仕事を片付けてしまわねば…。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E陳情書も溜まっているし、面会希望者も待たせている。\u003Cbr \/\u003E本来なら謁見室で謁見するところを、執務室で書類を片付けながらの謁見。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E最初は片手間できちんと聞いているのかと、相手が国王と言う事で言葉にこそださないものの、若干不満げだった相手も、要望や報告を聞き終わると書類から目を離さずに、それでも適切な応答をするギルベルトに、驚いたように平伏して下がっていった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこうしてとにかく数をこなす。\u003Cbr \/\u003Eここでこなさねば、どんどん溜まっていく。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E普段なら練習がてらルートを同席させてルートにも話を振ってみたりするのだが、今回はそれもなし。\u003Cbr \/\u003Eスピード優先だ。\u003Cbr \/\u003Eもちろん、物理的には手を抜かずにという前提だが。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eはるか異国では10人の人間が一度に言った言葉を聞きとる偉人の逸話などがあるが、そこまではいかないまでも、ギルベルトは２つくらいの案件なら集中すれば理解しこなせる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E普段はそんな必要もないのでしないが、今回はそうやって2方向の仕事をこなす王の能力に、家臣はもちろん、甥のルートもあらためてそのすごさを再認識する事になった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうして仕事をこなし続けてどのくらいたっただろうか…。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E部屋の外の騒がしさに、ギルベルトは初めて書類から目を放して顔をあげた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「うるせえ。何かあったのか？」\u003Cbr \/\u003E若干不機嫌にちらりと隣に立つ幼馴染で腹心のエリザに視線を送ると、さすがに長い付き合いだけに全てを言わせずとも要求を察したようだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「確認して来るわね」\u003Cbr \/\u003Eとだけ言うと、廊下へと駆けだして行った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0310.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0401.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月15日0時公開)\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/5857019288120044018\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0311.html#comment-form","title":"0 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\/\u003Eでも俺様本当にアルトに危害加えようなんて思ってねえし、ここで少しでも楽しく過ごしてもらえたらって心から思ってんだ。\u003Cbr \/\u003Eなんか…俺様怖いか？\u003Cbr \/\u003E………\u003Cbr \/\u003E女子どもにはなんか怖がられるから、怖いんだろうな……\u003Cbr \/\u003Eもし俺様が側に居るのが怖いなら、別の使用人つけるけど…。\u003Cbr \/\u003E女官の方が良いか？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E言っていて自分の方も悲しくなってくる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E肩を落とすギルベルトに、何か落ち込んでいると言うのを感じとったらしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eアーサーはおそるおそるギルベルトを見あげた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…迷惑…かけたから……怒ってないのか？」\u003Cbr \/\u003E「は？迷惑って？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eようやく普通に話してもらえた気がして少し浮上する。\u003Cbr \/\u003E…が、言っている意味がわからない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E怖がられたくない。\u003Cbr \/\u003E拒絶されたくない。\u003Cbr \/\u003E出来れば好かれたい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその3つが脳内をグルグル回って、結局返事を待ち切れず\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「えっとな…なんかわからねえけど…俺様は別にお姫さんに迷惑かけられた覚えはないし、一般的に迷惑と言われるような事でも、お姫さんが俺様に対して何か求めてくれたり頼ってくれたりすると、すっげえ嬉しいんだけど……」\u003Cbr \/\u003Eと、小さな頭をソット撫でた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまんまるく見開かれる目。\u003Cbr \/\u003Eそれからちょっと悩むように視線をそらせて…またおそるおそるギルベルトを見あげてくる様子は本当に小動物だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…あの……」\u003Cbr \/\u003E「…おう、」\u003Cbr \/\u003E「…いきなり熱…だしたから……」\u003Cbr \/\u003E「は？ああ、ごめんな、体調悪いの気づかなくて…。で？」\u003Cbr \/\u003E「…いや……熱出して…迷惑かけたから……」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E互いに目を丸くして押し黙った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…………」\u003Cbr \/\u003E「…………」\u003Cbr \/\u003E「…………」\u003Cbr \/\u003E「…………」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E続く沈黙。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「もしかして迷惑って体調崩したとかか？！！」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E正直周りが頑丈すぎて体調崩す人間が少なすぎて、そういう発想がなさすぎた。\u003Cbr \/\u003E驚いて見下ろすギルベルトに、アーサーはこっくりと頷く。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…余計な手間暇かけたから……」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう言われてギルベルトはぶんぶんと思い切り首を横に振った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…っいわくじゃねえ！迷惑じゃねえからっ！！\u003Cbr \/\u003Eむしろ何か辛かったり苦しかったりする事があったら、すぐ言ってくれ！\u003Cbr \/\u003E絶対にすぐ対応するからっ！」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、ギルベルト的には極々当たり前のことを言ったら、思い切りびっくりした顔をされた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0309.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;　\u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0311.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月14日0時公開)\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/78476729009470960\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0310.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/78476729009470960"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/78476729009470960"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0310.html","title":"生贄の祈りver.普英_3_10"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-2845105621848016898"},"published":{"$t":"2018-04-12T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-12T23:10:26.615+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_3_9"},"content":{"type":"html","$t":"ギルベルトの大切な被保護者が目を覚ましたのは、翌日の明け方だった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E発見したのが前日の午後でギルベルトはそれから傍らに付き添って、日が落ちてまた登るのを横目に濡れタオルをかえてやりながら、汗を拭いてやっている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E王と言っても割合と自分で動きたい性質のギルベルトだが、あいにくというか幸いと言うか、周りは丈夫だったため、こんな風に誰かの看病をするのなど、甥のルートが幼い時以来で少し懐かしい。\u003Cbr \/\u003Eもっともルートの幼い頃の方がまだここまで弱々しさがなかった気はするが…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eやがてピクリと長い金色のまつ毛が揺れた。\u003Cbr \/\u003Eそしてゆっくりと白い瞼が開いて淡い淡い春の新緑のような色合いのグリーンアイが現れる。\u003Cbr \/\u003E意識がまだはっきりしていないのか、ぽやぁっとギルベルトを見あげてくる様子がなんとも愛らしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだが、そんな様子もほんのわずかの間で、ピタっと視線がしっかりとギルベルトを認識するやいなや、目の前の子どもの顔が一瞬にして強張った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E熱でほんのりと赤くなっていた頬から一気に血の気が失せて真っ青になる。\u003Cbr \/\u003E人間の顔がこんなに瞬時に変わるところをギルベルトは初めて見た。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eカタカタと震える身体。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「おい、大丈夫か？寒いのか？」\u003Cbr \/\u003Eと手を伸ばすと、ビクゥ！！とすくみあがって硬直された。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E女子どもにこういう反応を示されるのは少なくはないが、少年、アーサーに関して言うならだいぶ慣れて心を許してくれていると思っていたから、ギルベルトは地味にショックを受けて自分も硬直する。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして伸ばした手を引っ込めようとしたが、アーサーの大きな目からポロリと零れた涙に、反射的にまた手を伸ばした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「どうした？どこか痛いか？苦しいか？」\u003Cbr \/\u003E指先で零れる涙を拭いながら言うと、少年はやっぱりカタカタ震えながら小さな小さな声で、“ごめんなさい”を繰り返す。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「へ？何が？そこらの物を壊しちまったかなんかしたのか？\u003Cbr \/\u003E別にそれならそれで新しい物用意するから大丈夫だぞ？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと言うと、アーサーはさらにすくみあがってブンブン首を横に振った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「違うっ！なにも壊してないっ！本当にっ！！」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eフォローしたつもりが余計に怯えさせてしまったらしい。\u003Cbr \/\u003Eやっぱり自分は一般人からすると怖いのだろうか…と、ギルベルトは少し落ち込んだ気分で途方にくれた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0308.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;　　\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0310.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; (4月13日0時公開)\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/2845105621848016898\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0309.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/2845105621848016898"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/2845105621848016898"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0309.html","title":"生贄の祈りver.普英_3_9"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-377240475979305093"},"published":{"$t":"2018-04-11T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-11T20:57:16.515+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_3_8"},"content":{"type":"html","$t":"ギルベルトもギルベルトの周りの人間も、雨だろうが雪だろうが馬で戦場を駆けまわるのが普通だったので、このくらいで体調を崩してしまうものだとは思ってもみなかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E（…ごめんな…。こんなに弱いと思わなかったんだ。\u003Cbr \/\u003Eこれからはちゃんと気をつけてやるからな…）\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E医師に見せたあと、そのままベッドに寝かせた少年の汗で額に張り付いた髪をそっとはらってやりながら、ギルベルトはそう心の中で謝罪しつつ肩を落とした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E透き通るような真っ白な肌が熱で薄い桃色に色づいている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E普段はぴょんぴょんと跳ねた光色の髪は今は汗でペットリと濡れていて、それが雨に濡れた仔猫のように頼りなげで、少しでも庇護欲というものを持ち合わせていれば、放っておけない、手を差し伸べて抱きしめて守ってやりたい、そんな気持ちを起こさせる雰囲気を漂わせていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもちろん、小動物が大好きなギルベルトがそれを持ち合わせていないわけもなく、ぎゅっと胸が締め付けられるような感覚と共に、強烈に保護したい気持ちが溢れ出てくる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E大事に大事に、今度こそ絶対にこんな風に無理をさせて体調を崩させたりしないように…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eとりあえず少し体調が回復して移動しても問題ないくらいになったなら、この他国の人間の滞在用の西の宮ではなく、自分の部屋のある東の宮に少年の部屋を用意させて住まわせようと、ギルベルトは人を呼んでその用意を申しつけた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0307.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0309.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月12日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/377240475979305093\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0308.html#comment-form","title":"0 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\/\u003E\u003Cbr \/\u003E「体調悪いの気づいてやれなくてゴメンな？」\u003Cbr \/\u003Eと、ぎゅうっと抱きしめると、腕の中からクスン、クスンと小さく啜り泣く声がして、ギルベルトは色々な意味でいっぱいいっぱいになった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eそれが例えエリザの手配だったとしても自分には拒否権があった。\u003Cbr \/\u003Eそれでも今この子どもを手元に置いているのは、紛れもないギルベルト自身の意志である。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれに対して、アーサー自身はどうだろう。\u003Cbr \/\u003Eいきなり拒否権もなく見知らぬ国へと連れて来られることになり、道中はこちら側の手配不足で襲撃を受け、着いたら着いたで体調の悪さを言いだす事もできずにいて、随分と心細い思いもしているはずだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E立場的にこれは自分の方が気づかってやるべき案件である。\u003Cbr \/\u003E絶対に守ってやらねば！！と、決意を新たにしているうちに医師が到着。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「なるべく早急に苦痛を取り除いてやれる方向で頼む」\u003Cbr \/\u003Eと、そこはプロに任せるべきだろうと、若干心を痛めつつもしがみつく手をソッと外してベッドに寝かせて、自分は一歩後ろに下がった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E弟のルッツと同じ年頃のはずだが、数年幼く見える子ども。\u003Cbr \/\u003Eそう、広い額も大きな丸い目も、若干ふくらみを残す柔らかそうな頬も、まさに子どもそのものだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E自分が親ならまだ自分の元から手放すのを躊躇してしまいそうなその幼げな風貌で苦しげな様子をしているのを見るにつけ、憐れさが増す。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E結局…ここまでの旅による過労で身体が弱っていたところに、雨に濡れたりしたのが悪かったらしい。\u003Cbr \/\u003E危うく肺炎を起こすところだったとのことだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもちろんまだ起こしていないからと言って油断は出来ない。\u003Cbr \/\u003E高熱をだしているし、衰弱している事には変わりない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0306.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0308.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月11日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/7637088558651064308\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0307.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/7637088558651064308"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/7637088558651064308"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0307.html","title":"生贄の祈りver.普英_3_7"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-6160597683870090847"},"published":{"$t":"2018-04-09T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-09T22:31:48.620+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_3_6"},"content":{"type":"html","$t":"そんな事を思い出しながら視線は中庭の先の方へ…。\u003Cbr \/\u003Eだが、ふと感じる小さな気配は、存外に近いところからだった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eまるで手負いの小動物が外敵から身を守るために気配を消そうとしているかのように少年はそこにいた。\u003Cbr \/\u003E気配に敏いギルベルトでなければ見過ごしてしまいそうなくらい一生懸命大きな木の影に小さく小さく身を縮めて。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ちょっ！！お姫さんっ！！！何してんだっ！！！」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eギルベルトは慌てて駆け寄ると、反射的に脱いだ上着でアーサーの小さな身体を包んで抱き上げた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「誰かっ！！医者を呼べっ！！！」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E慌てて室内に戻ると、ガラスの呼び鈴を割れそうな勢いで振りながら声をあげる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその間も腕の中の小さな子どもはひゅうひゅうと気管支の炎症を起こしているような苦しげな呼吸を繰り返していた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E冷え切った体…青い顔……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eベッドに寝かせてやった方が体勢的には楽なのかもしれないが、冷え切っているので体温を少しでも分け与えてやりたい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E結果、ベッドで半身起こす形で抱きしめる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…大丈夫。すぐ医者が来るからな？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、声をかけてやりながら、冷たい冬の匂いの移った小さな頭に顔をうずめると、意識はないようなので無意識なのだろう。\u003Cbr \/\u003E小さな手がぎゅっとギルベルトの服の胸元をつかむ気配がした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E可愛い…だがその力は弱々しくてひどく不安にさせられる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0305.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; 　　\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0307.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月10日0時公開)\u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/6160597683870090847\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0306.html#comment-form","title":"0 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\/\u003E求めるからあがく。\u003Cbr \/\u003Eあがくから強くなる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E普通に1年中温暖な国なら何も考えずに済むところを、何もしなければ凍死する北国では知恵を振り絞って寒さを乗り越え冬を越す。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうして人は強く賢くなるのだと……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eそんな昔の事をふと思い出して、ギルベルトは小さく息をついた。\u003Cbr \/\u003E本当に幼い頃には確かに嫌いだった冬の寒さを少しだけ好きにしてくれた叔父はもういない。\u003Cbr \/\u003E亡くなるにはまだ随分と早いと思われる年齢で、急に得た病で逝ってしまった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその叔父から託されたこの国を維持するため、これまで必死にあがいてきた。\u003Cbr \/\u003Eそれも跡取りに指名したルートがある程度の年齢になれば終わりだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもちろん長く王の地位にあり続けるのも可能と言えば可能だが、そうするにはルートは自分に年が近すぎる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E年子の姉弟の姉の子であったギルベルトとフリッツの甥、叔父と違い、ルートの母親である実姉とギルベルト自身は10歳差と多少の年の差があった分、その子であるルートとの年齢差も10歳差と叔父と甥にしては若干少ない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eギルベルトが普通に老齢で退位をすると、その頃にはルートもそれを引き継ぐには辛い年になってしまうだろう。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれを別にしても、ギルベルトは自分で手足を動かしたい人間なので、神輿として担がれる事には向いていないと自ら思う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eということで、予定としてはあと2年。\u003Cbr \/\u003Eルートが16歳になったら王位を譲って自分は補佐に徹しようと思っている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその時にはギルベルト自身もまだ25だが、第二の人生を歩むなら互いに早い方が良い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0304.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0306.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月9日0時公開)\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/8036668646420916263\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0305.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/8036668646420916263"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/8036668646420916263"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0305.html","title":"生贄の祈りver.普英_3_5"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-1152095013205953288"},"published":{"$t":"2018-04-07T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-07T21:13:37.226+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_3_4"},"content":{"type":"html","$t":"もう日が落ちかけた薄暗い部屋…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「アルト…？」\u003Cbr \/\u003Eと、声をかけながら、天蓋に覆われた寝台を覗き込むが、そこには確かに横たわったような跡はあるものの、誰も居ない。\u003Cbr \/\u003Eシーツに触れてみても、もう体温は感じられないため、随分前に出たのだろう。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eそうすると…？\u003Cbr \/\u003Eちらりとその奥、バルコニーに続くガラス戸に視線を向ける。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E夕日は差し込んでいるが、それは日中の日差しと違って熱はない。\u003Cbr \/\u003Eむしろ寒々しい風が木々を揺らしている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E日中なら庭に出てみるのも悪くはないかもしれないが、一応駆け寄って開けはなった窓の向こうは、ギルベルトですら身ぶるいするほどの寒さだった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E（…まさか……でも？）\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこんな寒さの中で庭の散歩をするとは思えない。\u003Cbr \/\u003Eしかし室内にいないとなると、あとは庭以外にはありえない…。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E悩む脳内とは裏腹に、頭より身体が先に動く。\u003Cbr \/\u003Eギルベルトは開けたガラス戸の合間からバルコニーへと足を踏み出した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eとたんに冬の冷たい風の匂い。\u003Cbr \/\u003Eまだ初冬とはいっても、北に位置するこの国は日が落ち始めるとかなり寒い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E――この冬の寒さのために我が国は強いのだよ…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eギルベルトがまだ幼い頃…城内の塔の上から雪に埋もれた景色を見下ろして、叔父であるフリッツがそんな風に教えてくれた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E雪に閉ざされる国だからこそ、暖かく豊かな春を求めてあがくのだと…。\u003Cbr \/\u003Eだから過酷な環境の国ほど強いのだと、息が白くなるような中でわざわざ幼いギルベルトに一緒に寒さを体験させながら、そんな話をしたのだった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0303.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0305.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月8日0時公開)\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/1152095013205953288\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0304.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/1152095013205953288"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/1152095013205953288"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0304.html","title":"生贄の祈りver.普英_3_4"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-7993034606193989044"},"published":{"$t":"2018-04-06T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-06T18:53:55.350+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_3_3"},"content":{"type":"html","$t":"\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E確かに大陸で\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E3\u003C\/span\u003E大国として並び称されている残り二国の中では風の国は油断のならない国だ。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eとにかく根回しが上手い。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eガチでの戦闘に入ってしまえば負ける気はしないのだが、水面下の外交策で中立と思っていた国に後ろから攻撃を仕掛けられて挟み撃ちにされかねない。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eまあ、大国同士は暗黙の了解で直接対決はしないつもりなのだが、かといって同じくらいの国力を持っている違う国な以上、絶対に戦争がないとも言いきれない。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E今回の森の国の王子を巡ってのゴタゴタは、ともすればそんな危うい均衡をやぶるきっかけにならないとも限らないのだ。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eまあ、よしんばそうなってしまったとしても、ギルベルトとしては一歩も引けないところなのだが…。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eとにかく色々予定が狂ってしまった。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E良い方向にも悪い方向にも……\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eまずは部屋…。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E一応他国から送られてきた王子などを通すための部屋は城の西側にまとめて用意されている。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E東にある王の私室とは一番遠いので、この距離をなんとかしたい。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eそんな事を考えながら踏み入れる西の宮。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eカツカツと大理石の床に足音を響かせながら、ギルベルトはその中央あたりの部屋の前まで来ると、軽くノックをして部屋に入った。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eまず入るとダイニングを兼ねたリビング。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eその中央部にあるテーブルには時間がたって冷めてしまったらしい昼食が手つかずで置いてある。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E（…口に…合わなかったのか…？）\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eここまで一緒に来た道中を見る限りでは、特にひどく食事に煩いようには見えなかった。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eメニューも特に変わったものではないし、そうすると、もしかして道中で疲れて眠ってしまっていて食事に気づいていないのかもしれない…。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eそう思ってギルベルトは今度は寝室へと足を向けた。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0302.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0304.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; (4月7日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/7993034606193989044\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0303.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/7993034606193989044"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/7993034606193989044"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0303.html","title":"生贄の祈りver.普英_3_3"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-1368715756349458324"},"published":{"$t":"2018-04-05T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-05T20:55:45.981+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_3_2"},"content":{"type":"html","$t":"「…なに？」\u003Cbr \/\u003Eまだ不機嫌な声。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまあその不機嫌さが自分に向けられる分には仕方ないと思うものの、せっかく手にした天使ちゃんに怖いお姉さんの怒りの矛先を向けたくはない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそこでギルベルトは不本意ながら下手に出る事にした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E「あの…な、頼みがあるんだが……」\u003Cbr \/\u003E「だから、なに？！」\u003Cbr \/\u003Eギロリと睨まれ、ギルベルトは冷や汗をかく。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E別に自分が何かをしたわけでもないのに、何故ここまでの態度を取られなければならないのか…と思わないでもないが、今気にするのはそこじゃない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…アルトなんだけど……」\u003Cbr \/\u003E「はあ？」\u003Cbr \/\u003E「今回連れて来た森の国のお姫さん」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「あっ！！どうだった？！今度こそ気に入ったっ？！！」\u003Cbr \/\u003Eと、そこで急上昇するエリザの機嫌。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E珍しくエリザと利害が一致する事にホッとしつつ、そこは素直に\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ああ。すっげえ可愛い。\u003Cbr \/\u003Eなんていうか…癒されるっつ～か。\u003Cbr \/\u003Eただ気をつけないと壊しちまいそうで怖いな」\u003Cbr \/\u003Eと、感想を述べると、エリザの目がキラキラ光った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「気をつけるっ？！何を気をつけるの？！」\u003Cbr \/\u003Eと身を乗り出されてギルベルトは慌てて否定する。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「あのな、お前が今考えているような事は出来ねえからな？\u003Cbr \/\u003Eまだ子どもだし身体だって出来てねえし、その…ちゃんと待ってやんねえと色々傷つけるだろ？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそこはフライパンで脅されても譲れないと主張したのだが、意外にもエリザは\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「愛ねっ！愛よねぇ」\u003Cbr \/\u003Eと、それはそれで良いらしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「とにかくな、いきなり怖い思いもさせたし、なるべく快適に過ごさせてやりてえんだけど、俺様ほら、戦いしかしてこなかったからな。\u003Cbr \/\u003E俺様にとって普通でも必要以上に怖がらせたり疲れさせたりとかあるだろうし…」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ああ、そういう意味ね。\u003Cbr \/\u003E確かにそれはあるわね。\u003Cbr \/\u003Eあんたが戦場渡り歩いてる人間てのもあるけど、あっちはあっちで外に出た事ない箱入りちゃんだもんね。\u003Cbr \/\u003Eあんた相手じゃなくても、普通の人間相手でも世の中びっくりだらけよね」\u003Cbr \/\u003E「あ～…まあな」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「とりあえず…怖い思いをした分、色々楽しいイベント用意してあげると良いかも？\u003Cbr \/\u003E外出た事がほぼないなら、舟遊びとかも良いわね。\u003Cbr \/\u003E冬になったらカマクラとか作ったりとか…」\u003Cbr \/\u003E「お～、いいな」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「まあ、その前に……」\u003Cbr \/\u003Eと、そこでエリザの顔が再び険しくなる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「安心して楽しんでもらえるように、風の馬鹿は少々痛い目に合わせておかないとね…」\u003Cbr \/\u003E「結局そこに戻るのかよ……」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E通常なら子どもの事なら女性というイメージで相談に来たが、自分よりまだ武闘派のエリザにそれを求めた自分が馬鹿だった…。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eギルベルトはため息をついて\u003Cbr \/\u003E「んじゃ、そっちは任せたわ。\u003Cbr \/\u003E俺様はお姫さんのご機嫌伺いしてくる」\u003Cbr \/\u003Eと、ヒラヒラと手を振って執務室を後にした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0301.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0303.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月6日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/1368715756349458324\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0302.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/1368715756349458324"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/1368715756349458324"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0302.html","title":"生贄の祈りver.普英_3_2"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-1863206305291245505"},"published":{"$t":"2018-04-04T00:00:00.000+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-04T22:08:57.147+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_3_1"},"content":{"type":"html","$t":"\u003Cb\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E神との綱引き\u003C\/span\u003E\u003C\/b\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/span\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E「ただいま～。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eで？襲撃者の報告は来てんだろ？\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E正体は掴めたか？」\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eこの国でこれからやっていくなら、未来の王、自分の跡取りとして指名した最愛の甥、ルートヴィヒとは仲良くした方が良い。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E何よりギルベルト自身の二大宝物なので仲良くして欲しいし、年齢も近いので気も合うのではないだろうか…そんな思いもあって、ギルベルトは国に帰る早々アーサーをルートに預け、自分は事態を把握して対応を考えるため、執務室に向かう。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eそこではすでに\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E2\u003C\/span\u003E人乗りだったため若干遅かったギルベルトよりも先に城に戻った稲妻隊の部下達から今回の襲撃について聞いて、情報をまとめるエリザが詰めていた。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E「まああんたが危惧した通り風の国よ。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E数人をわざと逃して泳がして後から送ったあたしの方の部下に追わせたら風の国の王城へと入っていったから、偽装って事もないわ」\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E正体がつかめたにしては厳しい表情のエリザ。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E「…情報早えじゃん」\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eギルベルトが言うと、\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E「初手でしくったしね。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E味方へのリカバリはある程度したとしても、\u003Cb style=\"mso-bidi-font-weight: normal;\"\u003E\u003Cspan style=\"font-size: 14pt;\"\u003Eこのエリザさんが手配した諸々にふざけた水をさしてくれた輩にお礼はきっちりさせてもらわないと！\u003C\/span\u003E\u003C\/b\u003E」\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eと、唇を噛みしめた。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eあ～あ、敵さんも突いちゃいけないあたりを突いちまったな…\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E実は苛烈な武闘国家のトップとして近隣諸国から化け物のごとく恐れられている自分よりもよほど好戦的な幼馴染のその様子に、ギルベルトは秘かに相手に同情する。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E本気で怒ったエリザなんてギルベルトだって相手にしたくない。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eこれがそこらの小国だったら、数日中には踏みつぶされて、王族貴族など今回の襲撃に関わった者は一族郎党大地に屍を晒す事になるのは請け合いである。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003Eまあ…今回の相手は自国と並んで\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E3\u003C\/span\u003E大大国に数えられる風の国なのでそう簡単には行かないだろうが、近い将来\u003Cb style=\"mso-bidi-font-weight: normal;\"\u003E\u003Cspan style=\"font-size: 14pt;\"\u003E戦いの女神\u003C\/span\u003E\u003C\/b\u003Eの報復で鉄のフライパンが飛ぶ事は間違いないだろう。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv class=\"MsoNormal\"\u003E\u003Cspan style=\"font-family: inherit;\"\u003E実際目の前で素振りをしているフライパンに当たらないように距離を取りながら、ギルベルトはこそっとその横顔を窺う。\u003Cspan lang=\"EN-US\"\u003E\u003Co:p\u003E\u003C\/o:p\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/span\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0204.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp;　\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0302.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月5日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/1863206305291245505\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0301.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/1863206305291245505"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/1863206305291245505"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2018\/04\/ikeniep0301.html","title":"生贄の祈りver.普英_3_1"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-3775414404259794448"},"published":{"$t":"2017-12-25T00:00:00.012+09:00"},"updated":{"$t":"2017-12-25T00:00:31.501+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_2_3"},"content":{"type":"html","$t":"細い、小さい、なんだか柔らかくてフワフワしている。\u003Cbr \/\u003Eそれがギルベルトが腕の中の少年に対して今現在感じている感想だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E普段戦場で大剣を振り回している自分が力を入れすぎれば、文字通り抱きつぶしてしまいそうで怖い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだから気を失ったままの華奢な身体をおそるおそる支えて馬を走らせている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eこれは千載一遇のチャンスだった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E今までは自分の方が好意を感じるようなこういう可愛らしい生物には好かれた事がなかったどころか逃げられ続けてきたわけだが、今回はお姫さんの方だって友好関係を築くために来ているのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E少しは歩み寄ってくれる……と、信じたい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eとりあえず怖がられるような事はしない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E好かれる以前の問題である。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうして普通の交友相手と認識してもらえた時点で、あと一歩。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E親しみを感じてもらえれば嬉しい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E……けど………一体何を話せばいいんだ？\u003Cbr \/\u003E武器の話はNG。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E戦場の話、戦闘の話は論外だろう。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E鋼の国という国を語ろうと思ったら、それらを取ったら何が残るのか……。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E（…趣味…趣味だよな。俺様の趣味は………鍛練……）\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eダメじゃん…とギルベルトはがっくりと肩を落とした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E武器、鍛練、戦術について語らせたら鋼の国でも右に出る者はいないと自負をするが、それらが全部NGとなると、果たして自分に何が残るのだろうか。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんな心配をしないでも大国で立場が強いのはこちら側なので、本来なら別に自分の方から歩み寄らなければならないような立場ではないのだが、それでも歩み寄りを諦められないほどには、腕の中で熟睡中の少年は可愛らしかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこうして回収して数時間。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E途中馬を乗り換えてもまだ少年は気を失ったまま。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E（色々疲れたんだろうなぁ……）\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、ギルベルトはため息をついた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E確かエリザは『城の外どころかほとんど人前にも出た事がないらしい箱入り』だと言っていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんな少年が初めて外に出た理由が実質他国に対する人質になるためで、さらにその道中で別の国からの襲撃である。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E少年にとって外界は…そして鋼の国はどんなに恐ろしいところに思えただろうか……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E（怖いばかりのとこじゃねえんだけどな…ごめんな？\u003Cbr \/\u003E今後は俺様がきっちりガードして、綺麗なとこ見せてやるし、楽しい事も教えてやっから）\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E落ち付いた金色の髪がばらつく広く白い額にちゅっと小さく口づけを落とせば、立派すぎる眉毛がぴくりと動いた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E起きるか…？と思ったが、まだ起きない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそっとそのまだ幼さの残るふっくらとした頬にそっと触れると、また眉毛がぴくりと動く。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E続いてふにゅり…とむずかるように眉間に皺が寄るのが幼子のようで愛らしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eああ…ちいせえな……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E心の中がほんわりと温かくなる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eやはり小さな生き物は和む。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E無条件に可愛い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E馬がちょうど野生の林檎の並木を通りがかると、ギルベルトは少し手綱を緩めた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこのあたりにいるうちに目が覚めてくれれば、もぎたてのリンゴを食べさせてやれるのだが…と、腕の中を覗き込むが、白い瞼は相変わらず閉じたまま。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eやっぱりまだ目が覚めねえか…と、腕の中をもう一度見下ろすと、白い瞼がピクリと動いて、ゆっくりあがっていく。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして現れる夢見るように澄んだ淡いグリーンの瞳。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E真紅と言う強い色合いの自分と違って、それは光にとけてしまいそうな儚い美しさをたたえている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E驚かさないように…威圧感を与えないように…ギルベルトが細心の注意を払って\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「丁度良かった。もう国境からはだいぶ離れたし一休みしようかと思ってたんだ」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、微笑みかけると、丸い目がきょとんとさらに丸くなった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして不思議そうにきょろきょろとあたりを見回す仕草が小動物じみていて、とても可愛らしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E結局なんとか少し気を許してもらえたらしく、一緒にもぎたてのリンゴを食べ、再度馬を走らせる頃には、大人しく腕の中にいてくれるくらいにはなっていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E単に振り落とされるのが怖いだけなのだろうが、時折り身を寄せてぎゅっとサーコートの胸元を掴んでくるのが嬉しい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうして胸元に抱え込んだ少年はギルベルトのマントの中からもの珍しげに過ぎて行く景色をながめている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E雲行きが怪しいので少しでも早く着くようにと全速力で馬を走らせているので、舌をかまないようにおしゃべりなどは出来ないが、時折り腕の中に視線を落とすと手の中の小さな子どもはおずおずとその視線に気づいて見あげてくるので、その都度ニコリと微笑みかけると、戸惑ったように大きな瞳が揺れた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこれで微笑み返してくれるくらい馴染んでくれるようになると嬉しいのだが…まあ、最初に気を失われた事を考えると、今はこうやって寄りそってくれるだけで良しとしよう。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0202.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0204.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/3775414404259794448\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2017\/12\/ikeniep0203.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/3775414404259794448"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/3775414404259794448"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2017\/12\/ikeniep0203.html","title":"生贄の祈りver.普英_2_3"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-4327775592015385960"},"published":{"$t":"2017-12-25T00:00:00.010+09:00"},"updated":{"$t":"2018-04-03T21:09:35.391+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_2_4"},"content":{"type":"html","$t":"\u003Ch3\u003E豪華な牢\u003C\/h3\u003E\u003Cbr \/\u003E「ここが…鋼の国の城……」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E結局あれから一日弱。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eアーサーを乗せた馬が辿りついたのは、自国、森の国の城とは大きさも堅固さも全く違う、見た事もないほど荘厳な城だった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eここに来るまでアーサーは普通に眠っていたが、鋼の国の王…ギルベルト･バイルシュミットだと名乗る男はその間も馬の手綱を握っていたので、いつ眠っていたのだろうかと思う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもしかして眠っていなかったのだろうか…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれにしてはたいして疲れた様子もなく、終始アーサーを気遣いながらここまで連れて来てくれた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだから実はやっぱり影武者？と思ったのだが、城に着くと大勢の家臣が恭しく膝まづき、その中にはなんだか偉そうな貴族や将軍のような人間も混じっているため、おそらく本物のようだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E軍事国家、鋼の国はどうやら王自身も鍛え抜かれた武人と言う事らしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E城門をくぐるとまず自分が馬から降り、当たり前にアーサーを抱きおろしてくれるが、もしこれが本物の鋼の国の王なのだとすれば、自分は今まで…いや、現在進行形で随分と不敬な態度を取っているのではないだろうか…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう思うと足が震えた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E一応、大国の王と対峙した時に口にするべき挨拶の文言は国を出る前からずっと脳内で繰り返していて暗記していた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eが、今回はいきなり襲撃を受け、こうして急遽、馬を飛ばす事になってすっかり忘れていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまず何をおいてもこれを言わなければならないと口を酸っぱくして言われていたのに……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eどうしよう…いまさら…だろうか？\u003Cbr \/\u003Eああ、もちろん今更なのはわかっているが、言わないよりはマシなのだろうか…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんな風にアーサーが迷っている間も状況はどんどん進んでいく。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eどうやら今回は襲撃が予測されて急遽王自らが特別な部隊を率いて出陣したので予定外の王の不在だとのことで、その間の仕事がたまっているらしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E気づけば事務官にせっつかれた王はアーサーを部屋に案内するように城の者に申しつけて早々に行ってしまった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして挨拶の言葉を口にする機会を逸したまま、アーサーは知らない者の中に取り残されていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「案内しよう…着いてくるように」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、言ったのはアーサーの年齢を考慮したのだろうか…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E他よりかなり若い…見たところアーサーと同じくらいの年の少年だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E元々硬質な雰囲気の少年はひどく気難しい顔でニコリともせず、コツコツと靴音を響かせて2,3歩進んだかと思うとピタリと足を止めて、戸惑ったままその場に立ちすくむアーサーを振り返る。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「どうした？あなたがここに居ると他の者が持ち場に戻れないだろう？\u003Cbr \/\u003E用がないなら速やかに移動願いたい」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、迷惑そうな口調で言う少年の言葉にアーサーは改めて自分の立場を思いだした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうだ…王、ギルベルトが柔らかく優しい態度で接してくれていたため忘れていたが、自分は飽くまで客人ではなく人質…いや、状況によっては人質にすらなれない生贄なのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E不興を買うような事は避けねばならない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「申し訳ない。すぐ行きます」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E恐ろしさと不安に震えながらもそう答えて慌てて少年に駆け寄ると、\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「行くぞ」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、少年はまたクルリと前を向き直り、今度こそ振り向きもせず先に立って歩き始めた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「陛下は当たり前だがこの鋼の国の頂点に立つ方だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E今回は我が国が迎える事になっている相手を他国に奪われるなどと言う事態を避けるため、急遽一番機動性に優れた部隊を有する陛下が動かれたが、本来は軽々しく接する事が許される方ではない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E何かあれば使用人が対応するし、それで対応しきれない事は俺が聞くので、陛下に拝謁する事は早々ないとは思うが、そういう機会がある場合は立場をわきまえ、節度を持って接するように」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E途中すれ違う使用人達が恭しくお辞儀をしていくし、さきほどの言葉からも察するに、少年はおそらく身分のある貴族のようだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E重厚ではあるがどこか寒々しい石畳の道を歩きながら、明らかに歓迎はされていないのだろうとわかるような固く拒絶しているような声音でその少年はそう言った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまるで挨拶の一つもロクに出来ていない無礼を知っているかのようなその口調にアーサーはすくみあがる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…わかりました……」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと答えるのがやっと。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもうどこをどう歩いたのかも記憶にない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E恐ろしくて例えそちらでも歓迎されていないとはわかっていても少しでも慣れた自国に今すぐ帰りたいと切実に思うが、もちろん叶うわけはない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうして着いた部屋の前。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…ここがあなたの部屋だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E3カ月ほど前、この部屋を使っていた他国の王子は分をわきまえず命を落とす事になった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E…と言えば意味はわかるな？\u003Cbr \/\u003Eおかしな考えは起こさない方が良い」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E大きな鍵の束の中の一つで頑丈そうなドアを開けると、少年はアーサーを中へと促す。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそしてアーサーが中に入ると、ドアの横の紐にチラリと目を向け\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「これが呼び鈴だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E必要な時はこれを鳴らして使用人を呼ぶように」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、非常に事務的な口調でそう言うと、少年は部屋を出て行った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eパタンとドアが閉まると少し遅れてガチャっと鍵がかけられる音がする。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E内側のドアを確認しても鍵らしきものはなく、一応…とドアノブを回してみても戸は開かない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eなるほど…ここは勝手に出られては困る人間を隔離しておく牢のようなモノなのだろう…と納得して、アーサーは室内を見回した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまあ一応人質とは言え他国の貴人を泊まらせる部屋だけあって、牢と言うには確かに豪華ではある。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E少なくともアーサーが今まで育って来た自国の小さな部屋よりは遥かに広く、調度品もそこから出た事がほぼないアーサーからすれば見たこともないほど立派だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれでも…ここは生贄を入れておく牢屋だ…と言う事は変わらない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこの豪華な部屋のアーサーの前の主は分をわきまえないで殺されたとの事ではないか。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして…アーサーは王の親しみに満ちた態度についつい身の程を忘れ、挨拶一つきちんとしていない自分の身にもすでに赤信号がともっているのだろうという事を思って恐ろしさに身震いした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこれからは絶対に身の程をわきまえて、手を煩わせたり不興をこうむるような事を一切控えねばならない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして次に拝謁する機会が出来たなら、今度こそ今回の非礼を詫びてきちんと挨拶の向上を述べねば……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう思いながら、馬に揺られていた間に降って来た雨に濡れた衣服を脱ぐ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこれだってびしょぬれというほどにならずに済んだのは、自分は当たり前に濡れても王が自分のマントを脱いでアーサーを頭から包んで少しでも濡れないようにと気遣ってくれたからだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eああ…それすら今思えばありえない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそこはまず王の身を少しでも濡らさないようにと丁重に辞退するところだった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E国から先に送った荷物はすでに荷解きがされた状態で置いてあるので、その中から今回この大国に送られるからと新しくあつらえられた、これまで身に付けた事もないような上質な生地で作られた普段着らしき服を身につけ、一旦はこれも今まで腰かけた事もないほどふかふかの立派なソファに腰をかけてみたが、雨に濡れたせいかひどく寒けがしたので、少しでも暖をと思い、居間と続き部屋になっている寝室へと移動し、驚くほど大きく立派な天街付きのベッドへと潜り込んだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E上質の毛布は本来なら温かく寒さから身を守ってくれるはずなのだが、何故か寒気がおさまらない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E大きなベッドに埋もれるように横たわりながら、アーサーは頭から毛布を被って震えていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E歯の根が合わず寒すぎて心臓がドキドキする。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこんな暖かい場所でありえないと思うものの、このまま自分は凍死するんじゃないだろうか…と思った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eやがてドアがノックされ、どうやらリビングの方からメイドらしき声に昼食の用意が出来た事を告げられるが、とてもではないが寒くてベッドから出る事が出来ない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eなのであとで食べるので置いておいて欲しいとベッドの中から告げると、あとで食器を取りにくる旨を告げて下がって行く。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその気配を感じながら、ああ…これもあとで詫びなければならない非礼になるのだろうか…忘れないようにしないと…と、心の中で思いつつもアーサーは毛布の中で身体を丸めていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eせっかく用意されたものを残すなんて失礼だが、どうしても寒い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eしかし寒いのでもう少しかける物が欲しいなんて図々しい事を言う勇気はない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうしているうちになんだか呼吸するたび胸が痛くて、喉からヒューヒュー変な音がしてくる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこれは…風邪をひいたのか…？と、少し焦る。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E王のマントを取っておいてそれでも風邪をひいたなんて間違っても知られるわけにはいかない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eどうしよう…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E本当はこのまま大人しく寝ているのが一番良いのかもしれないが、万が一様子を見に来られたら……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eとにかく見つからないように……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eアーサーは震える身体を叱咤してなんとかベッドから抜け出ると、\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E『少し庭を散歩してきます。すぐ戻ります』\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、紙に書いてリビングの食事の横に置いて自分の荷物を漁る。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして少しでも寒さを防げるようにとガウンを取り出し身につけると、ベランダから庭へと足を向けた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして少し離れた植え込みの陰に身を隠す。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうしていたって誰かが来る前にどうにかなるものではない…普通なら分かるそんな事も、生まれてこの方自分に与えられた小さな部屋から出る事なく育ったアーサーには思いつかない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eただ、今この瞬間、見つからないようにと隠れると言う事しか頭に思い浮かばず、いつまで…とも考えられずに寒さに震えながら膝を抱えてうずくまった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E寒い…寒い……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E震えながら思いだすのは何故かここに来る道中の事。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E今と違って雨が降っていた時だって寒さなんて感じなかったように思う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E温かい身体…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E身の程を思い出さずにただ受け取っていた温かい笑みや言葉の心地よさ…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eでも結局現実なんてこんなものだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E寒くて…痛い……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう、自分は結局単なる生贄なのである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E当たり前にわかっていたはずなのに、何故かぽろり…と涙が一粒。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうしているうちにアーサーの意識は闇の中へと落ちて行った\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0203.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2018\/04\/ikeniep0301.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(4月4日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/4327775592015385960\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2017\/12\/ikeniep0204.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/4327775592015385960"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/4327775592015385960"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2017\/12\/ikeniep0204.html","title":"生贄の祈りver.普英_2_4"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-3025644641723805608"},"published":{"$t":"2017-12-25T00:00:00.009+09:00"},"updated":{"$t":"2017-12-25T00:00:02.197+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_2_1"},"content":{"type":"html","$t":"\u003Ch3\u003E微笑みを向ける男\u003C\/h3\u003E\u003Cbr \/\u003Eことり…と頭を預けている先は快適とは言えない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eふんわりとした物に包まれている感覚はあるものの、包んだ先にあるものはゴツゴツと固い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eなのに…それを差し置いてもどこか心地良い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E抱きこまれた身体をしっかりと支える腕。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E身体の下にあるものは酷く揺れて不安定な感覚を否めない状況なのに、その腕のせいで全く不安を感じない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eいまだかつてこんな安心感を感じた事があっただろうか…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E心地よさに思わず口元が緩んだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eこれは夢なのだろう…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E現実というのはいつも不安で寒くて心細いものだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだからアーサーはしっかりと目を閉じて、辛い現実へ戻る為に覚醒する時を少しでも送らせようと試みた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eゆらゆら揺れる…ゆらゆら…ゆらゆら…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eたまにとすん、とすんと縦に大きく揺れる事も…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして時折り上からふっと覆いかぶさられるように気配があって、視線を感じる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eしかしそれはいつも一瞬で、そのあとはまたギュッと腕の中に抱え込まれて、揺れに身を任せる事になる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eどのくらいそうしていたのだろうか…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E揺れが少しゆっくりになり…やがて穏やかに止まる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまるで壊れ物にでも触れるように、そっとそっと温かい手がアーサーの頬に触れた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E――目…覚めねえ…か？\u003Cbr \/\u003E小さな声と共にかかる吐息。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E視線を感じて気まずさにおそるおそる目を開けると、視線の主がまるで暗闇に差し込む朝の陽ざしのようにキラキラと眩しい笑みを浮かべた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「丁度良かった。もう国境からはだいぶ離れたし一休みしようかと思ってたんだ」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E言われてアーサーは目をぱちくりさせた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E誰に言ってる？\u003Cbr \/\u003Eまさか俺？\u003Cbr \/\u003Eこんな風に誰かが優しく物を言う相手は絶対に自分以外の人間のはずだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんな風に思う程度には、アーサーは誰かにこんな風に優しく微笑みかけられた事はない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eどこだ？誰かいるのか？\u003Cbr \/\u003Eと、あたりをきょろきょろ見回すと、頭上で小さな笑い声が漏れた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ああ、ここは国境と王城のちょうど中間くらいの地点だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eよく寝てたよな。馬乗り換えたのも気づかないくらい熟睡してたな」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう言って大きな手がアーサーの頭をクシャクシャと撫でた事で、アーサーはようやくそれが自分に向けられているとわかって、びっくりして相手を見あげる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E陶器のように白い肌に血のように紅い目……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eさらさらとした綺麗な銀色の髪…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E筋肉は……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eぺたぺたと手でその腕や胸元に触れてみると、全身固いそれでおおわれている事がわかる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E口は…薄めだが綺麗な形で、当然避けてなんかいない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E剣は確かに携帯しているが握ってはいず、その手はアーサーの頭を相変わらず撫でている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E呪うようにも…見えない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E夢…なんだろうか？\u003Cbr \/\u003Eアーサーが戸惑うように眉を寄せて小首をかしげると、恐ろしい銀の悪魔のはずのその人は、頭を撫でていた手をアーサーの横の木に伸ばして、そこになっていた赤い実を一つもいでアーサーに渡し、アーサーがそれを受け取るともう一度今度は自分用にと実をもいだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「林檎…美味いぞ」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E渡された実と渡してきた相手の間で視線を往復させるアーサーの目の前で、王はそう言って自分の手の中の林檎をシャクリと一口齧る。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ん？どうした？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、林檎を持ったまま固まっているアーサーの顔を、まるで子どもを気にかける大人のような様子で王が覗きこんでくるものだから、アーサーは慌ててふるふると首を横に振った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E決して見惚れていたわけじゃない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eただ…そう、林檎、林檎をそんな風に食べた事がないだけなのだ…と、心の中で言い訳をしてみれば、口にも出していないのに何故わかったのかはわからないが、王は、あ…と気づいたように\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「もしかしてお姫さんはこんな庶民みたいな食べ方しねえか。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E切ってやろうか？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eとアーサーの林檎に手を伸ばしてきた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E自分はお姫さんじゃない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E…一人前の男なら出来るような事もできない手のかかるしょうもない奴とみなされた？\u003Cbr \/\u003Eアーサーは焦ってまた首を横に振る。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして慌てて王がしていたようにその赤い実を齧ろうとしたが、歯がつるつるとその赤い実の表面を滑って王のようにシャクリと男らしく齧れない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eダメだ…人並みの事も出来ない人間だと思われる……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eジワリと溢れる涙。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E泣いたらダメだ…余計にダメだと思われるのに……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう思っても溢れて止まらない涙は\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ご、ゴメンなっ」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと焦って言う王の白くて長くて綺麗な…なのに男らしくしっかりとした指先で拭われた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…泣くな……悪かった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E泣かれたらどうしたらいいかわかんねえんだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E俺様が全部悪かったから泣きやんでくれ、お姫さん」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、ぎゅっと抱き寄せられて、なだめるように背を優しく撫でられる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんな王の行動にアーサーは動揺した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E何が起こっているのかわからない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだって皆が出来る事ができなかったら侮蔑されても当たり前だし、泣いたら嫌な顔をされるか怒られるのが普通だろう？\u003Cbr \/\u003Eビックリしすぎておそるおそる見あげると、王の方が少し戸惑ったような笑みを浮かべる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E怒ってはいない…みたいだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E視線があうともう一度、ごめんな、と、謝って、ハッと気づいたようにそうだ、と、アーサーの手から林檎を取りあげて、自分が齧った林檎をアーサーに手渡した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ここ、齧ったとこから齧ってみ？齧りやすいだろ」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、齧った部分、白い断面をトントンと指差して言う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E混乱しすぎて色々考える余裕もなく、アーサーが言われるまま白い実をシャクリと齧ってみると、甘酸っぱい林檎の味が口いっぱいに広がった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…美味しい……」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E思わず口元がゆるむと、\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「だろっ？！」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、王が嬉しそうに笑ったのでアーサーも嬉しくなって頷いた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「さ、食うもん食ったし、あと1日ほど走れば王城だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eお姫さん、大丈夫か？疲れてないか？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうして林檎を食べ終わると、王はまた手綱をしっかり握り直す。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E疲れてないか？と聞かれれば疲れていないわけではない…というか、色々ありすぎて今こうしている事自体が本当に現実なのか夢なのかもわからないくらいなのだが、それを言ってどうなるものでもないだろうし、アーサーがただ頷くと、王は、そっか、と、また微笑んで\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「疲れたらまた休憩入れるから言ってくれよ？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと言うと、馬の腹を蹴って馬を走らせた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E眠っていた時と違って目を開けたまま乗る馬からの景色は新鮮だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eなにより視点がすごく高い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E王はいつのまに脱いだのか…もしかしたら馬を乗り換えた時にでも着替えたのかもしれないが、身に着けていた重鎧を脱いで厚手のキルティングの服の上に鎖帷子、さらにその上に剣の柄と同色のプルシアンブルーのサーコートという出で立ちで、その上にマントを羽織っている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E馬で駆け抜けて行くためやや強めに当たる冷たい風からかばうように、そのマントの中にアーサーを一緒に包みこんでくれているため、温かさが心地良かった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこんな風に人肌に保護され守られている感を感じるのはどのくらいぶりだろうか…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eおそらく幼い頃に実母が亡くなって以来かもしれない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E王はこのあとも時折り休憩を入れながら馬を走らせた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E休憩中はアーサーが答えようと答えまいと勝手に話し、走っている時はその代わりに時折り抱え込んだアーサーをポンポンと軽く叩いて存在を確かめるように見下ろして来ては微笑みかける。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだから思った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E誰だ、これは？…と。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだって聞いていたのと違う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E強国の怖い相手のはずだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれがまるで普通の可愛らしい子どもを相手にする大人のようにアーサーに接してくるのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E誰なんだ？\u003Cbr \/\u003Eもしかしたら…王を名乗っているが実は影武者とかなのかもしれない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれにしては随分と存在感も威厳もある気がするが、大国の王の影武者だったらそのくらいないと務まらないのかもしれない…。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんな疑問を頭の中でクルクルさせながらも、アーサーがそっと男に身を寄せてそのサーコートを掴むと、男はまたアーサーを見下ろして微笑んだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう、誰しもが向けないそんな好意的な表情をアーサーに向けるのである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0105.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0202.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/3025644641723805608\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2017\/12\/ikeniep0201.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/3025644641723805608"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/3025644641723805608"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2017\/12\/ikeniep0201.html","title":"生贄の祈りver.普英_2_1"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-2025178110658333852"},"published":{"$t":"2017-12-24T00:00:00.004+09:00"},"updated":{"$t":"2017-12-24T17:50:44.764+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_1_5"},"content":{"type":"html","$t":"\u003Ch3\u003E魔王と天使\u003C\/h3\u003E\u003Cbr \/\u003E天使を拾った……というか、救出した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E15人ほどの一般兵などギルベルトの敵ではない。\u003Cbr \/\u003Eあっという間に全員地面の上に転がして、残酷なシーンを見せるのも…と、そっと天使の視界を塞ぐためにかけていた自分のマントをその金色の頭から取り去ると、ガラス玉のようにまん丸く澄んだグリーンの目がまばたきもせずにギルベルトを凝視している。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E「…怪我…ないか？」\u003Cbr \/\u003Eと、身じろぎもせず硬直している天使に手を伸ばすと、天使は身を固くして、ぎゅっと目を強く閉じて縮こまった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E…あ………\u003Cbr \/\u003Eと、ギルベルトは伸ばした手をひっこめる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこういう反応はたまに取られる。\u003Cbr \/\u003E怯えられている……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E怖い…か、そりゃそうだな……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E血に濡れた手…\u003Cbr \/\u003E剣を振り回し、命を奪うための手だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E戦場などでも戦闘員以外は手にかけない主義ではあるし、非戦闘員に関してはきちんと安全な場所に誘導すらするようにはしているのだが、自国以外ではたいていの女子供には悪魔か猛獣にでも出会ったような目で見られていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E目があったら殺されるとか背を向けたら呪われる銀の悪魔などと秘かに広まっている事ももちろん知っている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう、自分が関わりたいような相手には怯えられ嫌われているのがわかっているから、ギルベルトも敢えて人間とそういう関係を築こうとは思わないできたわけなのだが、やはり改めて面と向かって愛らしい子どもに怯えられるとなかなかショックは大きい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれでも…相手はもっと怖くて不安な思いをしているのだろう…そう思いなおしてギルベルトは出来うる限り優しいと思われる笑みを浮かべて語りかけた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「怖い思いさせて悪かったな。\u003Cbr \/\u003E俺様は鋼の国の迎えだ。\u003Cbr \/\u003Eこれから王城までは絶対に無事送り届けるから安心してくれ」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、チラリと鋼の国の黒鷲の紋章の入った小剣の柄を見せてギルベルトが今度は丁寧にハンカチで血を拭ってから再度手を差し出すと、天使のような少年はおずおずと白い小さな手を伸ばす。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれはギルベルト的には随分と感動的な光景だった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E内心、おおっ！！と歓声をあげつつも、驚かさないようにあくまでこちらは微動だにせず、その白い手がしっかりとギルベルトの手に乗せられるのを待って、それを掴んで地面に座ったままの少年を助け起こす。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうして立ち上がった少年の前に膝をついて真っ白なチュニックについた汚れを丁寧に払ってやると、ギルベルトは少し迷ったが結局少年を横抱きに抱きあげて馬まで戻った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「向こうの兵力がわかんねえしな。\u003Cbr \/\u003Eこのまま駆け抜けた方が安全そうだから、ここからは馬だ」\u003Cbr \/\u003Eと、言いつつ少年をまず馬に乗せ、続いて自分も飛び乗り、鳥笛を吹く。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうして一番最初に戻ってきた兵に\u003Cbr \/\u003E「王子はこの通り確保した。\u003Cbr \/\u003Eでも向こうの戦力もわかんねえし、援軍が来ないとも限らねえ。\u003Cbr \/\u003Eだから俺は先に出発するから皆に撤収を命じといてくれ」\u003Cbr \/\u003Eと、伝えた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E本来なら王が1人で行動などとんでもないと思いがちだが、王は王でも最強の軍事国家である鋼の国の最強の王だ。\u003Cbr \/\u003Eたいていの相手なら問題なく切り抜けるだろう。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう判断してその兵は\u003Cbr \/\u003E「了解いたしましたっ！お気をつけてお戻り下さい、陛下」\u003Cbr \/\u003Eと、敬礼して見送る。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその言葉に当たり前に頷いたギルベルトは、腕の中の少年が固まるのを感じてゆるりと見下ろした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…へい……か？……」\u003Cbr \/\u003Eまるで信じられないものを見たように見開かれる目。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ああ、名乗ってなかったな。\u003Cbr \/\u003E俺はギルベルト・バイルシュミット。\u003Cbr \/\u003E鋼の国の現王だ」\u003Cbr \/\u003Eというギルベルトの言葉はおそらく少年の耳には最後まで届いてはいない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「え？おいっ？！！」\u003Cbr \/\u003E焦るギルベルトの腕の中で、少年はぐったりと気を失っていたのだから……。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこれが銀の悪魔と称される王と生贄の少年の最初の出会いであった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0104.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp; \u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0201.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt; Next\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;(12月25日0時公開)"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/2025178110658333852\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2017\/12\/ikeniep0105.html#comment-form","title":"0 件のコメント"},{"rel":"edit","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/2025178110658333852"},{"rel":"self","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/www.blogger.com\/feeds\/2692433295422368044\/posts\/default\/2025178110658333852"},{"rel":"alternate","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2017\/12\/ikeniep0105.html","title":"生贄の祈りver.普英_1_5"}],"author":[{"name":{"$t":"スノ"},"email":{"$t":"noreply@blogger.com"},"gd$image":{"rel":"http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail","width":"32","height":"32","src":"\/\/1.bp.blogspot.com\/-JsS743jLhi4\/WcG856R-UpI\/AAAAAAAAAAU\/4y1as9I5Btgv6pNTxV4JInyjHTGoDnDngCK4BGAYYCw\/s113\/%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E3%2582%25A2%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25B3.jpg"}}],"thr$total":{"$t":"0"}},{"id":{"$t":"tag:blogger.com,1999:blog-2692433295422368044.post-3794218037773801209"},"published":{"$t":"2017-12-24T00:00:00.003+09:00"},"updated":{"$t":"2017-12-24T00:12:16.633+09:00"},"category":[{"scheme":"http://www.blogger.com/atom/ns#","term":"生贄の祈りver.普英"}],"title":{"type":"text","$t":"生贄の祈りver.普英_1_4"},"content":{"type":"html","$t":"一刻の猶予も許されない非常時に出動する最速の部隊、稲妻隊。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eどんな困難な任務もこなす鋼の国最強の国王直属のその部隊は、全18人が3交代、一分隊6名で構成され、王を含めて7人で稲妻のように身軽に素早く行動するためにその名がつけられた特殊部隊だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E一日のうちの3分の1の時間は何をしていても招集がかかったら10分で王の元に集合するように義務付けられていて、王の居場所はやはり王が吹き続ける笛の音で犬が判断する。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eギルベルトは笛を鳴らし続けながら、鎧を身につけマントを羽織り、一路馬屋へと急いだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその道々、すでに戦闘装束を身に付けた部隊員が続々と駈けつけ、馬屋に付いた時には7人揃っている。\u003Cbr \/\u003Eそこで案内役の犬とは分かれ、王が金の笛を吹くと、今度は鷹達が飛んできて各隊員の肩に止まり、出発とあいなった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「今回は森の人質を狙って風が動くのを想定しての出撃だ。\u003Cbr \/\u003E襲撃前ならそのまま護衛に混じって並走。\u003Cbr \/\u003E襲撃後なら襲撃者を追う」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこうして集まると説明がなくとも全員駿馬を走らせる王に続く。\u003Cbr \/\u003E非常時用の部隊だけあり、そのあたりは速やかだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E説明は馬上が当たり前。\u003Cbr \/\u003Eギルベルトが馬を走らせながら指示をするとそこで初めて全員が了解し、あとはひたすらに馬を走らせる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E馬は訓練された駿馬で、丁度城から放射線状に8つの方向150ｋｍの距離に砦。\u003Cbr \/\u003Eそこで一旦2時間の仮眠後、馬を取り換えまた急ぐ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれで一日におおよそ300キロ弱、馬車と徒歩の行列のおよそ9倍ほどのスピードで進む事を可能にしている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E一騎当千と言われる人材と共に、これが最も強く最も早いと稲妻隊が称賛される秘訣だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこうして1日半馬で飛ばし続けてついた国境沿い。\u003Cbr \/\u003E遠くに争う声と剣戟が聞こえる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eすでに渦中のようだ。\u003Cbr \/\u003E時間がない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「とりあえず…人質確保が最優先で。\u003Cbr \/\u003E…っつってもまあ森の国の第四王子13歳としかわかんねえしな。\u003Cbr \/\u003Eそれらしき奴を確保出来たか確保にソロじゃ無理なようなら笛を吹け。\u003Cbr \/\u003E散開っ！！」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E王が馬を降りてスッと手を伸ばして最低限の命令だけを告げると、6人はそれぞれ散って行く。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E1人で多人数を相手に出来ないような輩は1人としていない。\u003Cbr \/\u003Eただ人質を文字通り人質として盾にされた時のみ、鳥笛を吹くようにとの指示だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこうして全員が散るとギルベルト自身も敵…もとい、敵に襲撃を受けているのであろう人質の姿を探して、人の気配のする森の木々の間へと身を翻していった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E遠くから聞こえる足音。\u003Cbr \/\u003E息をひそめて気配を消してギルベルトはそれが十分な距離まで近づいてくるのをジッと待つ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E普通にしていれば立っているだけでも圧倒的な存在感を持つ男と言われるが、何も気配を消せないわけじゃない。\u003Cbr \/\u003E爪を隠せない獣なんてただのバカだ。\u003Cbr \/\u003E能ある鷹ほど上手に爪は隠すものである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E敵はおそらく14,5名。\u003Cbr \/\u003E基本的には開けた戦場などで戦う兵などではないようだ。\u003Cbr \/\u003E金属の音がしないのをみると、装備は皮をメインとした軽装備。\u003Cbr \/\u003E武器も同じように大型ではなく小型だろう。\u003Cbr \/\u003E森の中で目的を遂げると言う事を考えると、正しい選択だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eおそらく援軍が来るとは思っていないようで警戒もせず、気配も声も殺せてないあたりが上等な兵とは言えないとは思うが……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E（俺様も武器は長剣かぁ…）\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eギリギリ逃げられない位置まで待ちつつ、ギルベルトはなお音で確認する。\u003Cbr \/\u003E視線と言うのは意外に気づく人間が多いのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E集団の中で指示を出しているのが1人。\u003Cbr \/\u003Eこれが集団のボス。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E集団の中央部に若干足音が重いのが1人。\u003Cbr \/\u003Eこれがターゲットだ。\u003Cbr \/\u003Eおそらく人質を抱えているのがこいつだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eふむ…そろそろ頃合いか……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E十分に距離を引きつけ木の陰から飛び出て瞬時に敵を視覚で確認。\u003Cbr \/\u003E1,2,3……15人。\u003Cbr \/\u003Eおし、予測通り。\u003Cbr \/\u003E集団の後方にいる男がボス。\u003Cbr \/\u003E集団の中央後方には白い塊を抱えた男……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E………\u003Cbr \/\u003E………\u003Cbr \/\u003E………\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eえ？……天使か妖精の子ども…か？……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E折れてしまいそうに細く華奢な身体\u003Cbr \/\u003E夜目にもわかる光色の髪。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまるで朝靄のようにふんわりと闇に浮かびあがる繊細なレースのヴェールの下、春の日差しに揺れる新芽を体現したような澄んだ淡いグリーンの瞳からは朝露のような涙の雫が溢れて、クルンとカールした驚くほど豊かで長いまつげの先を濡らしていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E背に白い羽が生えていないのが不思議なくらい儚くも綺麗な子ども\u003Cbr \/\u003Eそれをこんな風に乱暴に拉致しようなんて、許される事ではない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E――俺様のテリトリーで随分とふざけた事してくれてるじゃねえか\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eふつふつと腹の底から沸き起こる怒りの感情\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E――報いを受けろ\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう、これは国同士の利害とかではない。\u003Cbr \/\u003Eまったくもって正しい罰…天誅だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0103.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;\u0026nbsp; \u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0105.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt;Next\u003C\/a\u003E\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/3794218037773801209\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2017\/12\/ikeniep0104.html#comment-form","title":"0 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\/\u003E\u003Cbr \/\u003E「あー…またかぁ？もういいじゃねえか、やめようぜ？」\u003Cbr \/\u003E腹心エリザが非常に機嫌良く持って来た話にギルベルトは小さく首を横に振ってため息をついた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E鋼の国は国民皆兵を基本とする軍事国家で、ギルベルトはその頂点に立つ王である。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003E王…と言っても完全世襲制ではなく、ギルベルトも前王フリードリッヒの弟の息子、つまり甥で、ギルベルト自身もすでに自らの亡くなった姉の子を跡取りと定めている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E別に実子を跡取りとしても良いのだが、フリードリッヒはあまり女を好まず主に男児を寵愛していたし、ギルベルトは色事に費やす暇があれば国土の拡大や得たばかりで落ち付かぬ領土の平定に時間を費やしていて、その過程で生まれたばかりの子を遺して戦死した実姉の子にそれなりの地位を保証してやりたいのもあり、早々に跡取りに定めたのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eつまりは、代々の王は跡取りをつくる事に固執せず、自らの意志を引き継ぐにふさわしい血縁者を跡取りにする事もままある国と言う事だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそういうわけで特に妻も恋人も必要とはしていない。\u003Cbr \/\u003Eが、以前は多少の夢はあった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E縁遠い＝興味が全くないわけではなく、縁遠い分、意外に夢はあったりしたのである。\u003Cbr \/\u003Eいや、むしろ現実にない分、その理想は遥かに高い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E清く優しく美しく…\u003Cbr \/\u003Eこんな国民皆兵な国で望むのは愚かとしか言いようがないが、儚げで守ってやりたいタイプが好みだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもちろん周りにはいない。\u003Cbr \/\u003E一番近い位置にいる幼馴染で腹心の女はたまたま砦で剣を置いて料理中に敵襲があった時、その時料理に使っていたフライパンで並みいる敵兵十数人をなぎ倒したという猛者だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eその腹心…エリザほどではないにしろ国の女達は強く逞しい者が多いので、元々性に対しては淡泊と言うのもあり、ギルベルトのそんな庇護欲はもっぱら小動物に対して向けられていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E城では小鳥を、外ではヒナから育てた鷲をよく肩に乗せているし、同じく城でも外でもよく子犬の頃から育てた猟犬を連れ歩いている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eきつく見える顔立ちのせいでクールな性格に思われがちな王のそんな面を知っているのは極々身近に仕える一部の人間だけである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまあきちんとした跡取りがすでにいる以上、王が人間を相手にしないのか人間に相手にされないのかはわからないが、１人楽しすぎる状況で暮らしていようが、動物達と野生の王国をしていようが問題はない。\u003Cbr \/\u003Eむしろ遊び回ってあちこちに王家の血をばらまかれる事を考えたらよほど無害だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E…が、幼馴染のエリザだけはあまりに王に近いところに居たせいでそれを不憫に感じたのか…もしくはどうせ人間に興味がないなら自分の趣味に協力してもらおうと思ったのか、王のその状況を潔しとせずに変えてみようと思ったらしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれは３カ月ほど前の事だった。\u003Cbr \/\u003E彼女が持って来たのは隣の小国草原の国との同盟の話で、草原の国の方は友好の証として鋼の国に第3王子を送ってきた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E小国が大国の王の元に子を産まない愛人として王子を送ってくるのは良くあることなので、同性という事はそれほど皆気にしない…というか、むしろエリザなどはその手の話が大好きである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eギルベルトはその話が来た時は面倒くせえな…とは思ったものの、友好のためとエリザにせっつかれて、相手が到着して早々にその王子の部屋へと放り込まれた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもちろん、夜、房事のためと言う事が前提である。\u003Cbr \/\u003E王子の方もそのつもりで準備万端で艶やかな衣を纏い香を焚き、ベッドの上で待っていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eしかしながら…だ、\u003Cbr \/\u003E確かに戦闘国家の自国と違い外交を駆使して生き残ってきた草原の国の人間はなよやかな印象でおそらく魅力的なのだとは思うのだが、ギルベルトはどこか違和感を拭えない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E何かはわからないが漠然とした不快感を感じ、\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…陛下？」\u003Cbr \/\u003Eと、ふわりと香の匂いをさせながら艶やかに誘う白い手を思わず払いのけると、それまでは艶っぽくうっとりとしていた王子の目が急に鋭い光を帯びた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうなると感じるのはもうどことない違和感ではない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E危機感に夜着でも身に付けている護身用の短剣に手を伸ばして、反射的にその唇から飛んでくる物を避けると、それはギルベルトのすぐ横を通り抜けて壁に突き刺さった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもちろん伊達に戦闘国家の頂点に立ってなどいない。\u003Cbr \/\u003E避けた拍子に第二陣の攻撃が飛んでくる時間を与えず、手にした短剣で相手の喉をかき斬った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E衛兵を呼び、壁に突き刺さった針を調べさせると案の定毒が塗ってある。\u003Cbr \/\u003Eその上で全てを極秘にしたまま今一度草原の国の身辺を調べさせると、宿敵の一つである風の国と通じている事がわかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E当然その後即草原の国に出兵。\u003Cbr \/\u003E踏みつぶして終わり、落ち付いたのが1カ月前。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこんな風に痛い目にあったのは本当につい最近じゃないか…と思うのに、エリザはもう次の愛人候補を見つけて来たらしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれに対してギルベルトは心底やめてくれと思う。\u003Cbr \/\u003E戦略の天才、無敵の戦闘国家の帝王と言われていても、そのあたりの事に関するメンタルは本当に弱いのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E遊びたいならいくらでもその辺の奴で遊んでくれ、俺様を巻き込むな…と切実に訴えると、彼女はあっけらかんと\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「あんたこのままだと一生愛人の1人も作らずに1人楽しすぎる一生送っちゃいそうだし、前回失敗だったからこそ、成功するまで頑張らないとっ！」\u003Cbr \/\u003Eなどと言ってくれるではないか。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E誰のせいだ、誰のっ！！と、ギルベルト的には声を大にして言いたい。\u003Cbr \/\u003E……目の前でエリザがフライパンで素振りをしていなければ…だが……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまあ…それをべつにしても…だ、\u003Cbr \/\u003E結局自分の範囲で済む事に関しては、ギルベルトは身内に弱いのだ。\u003Cbr \/\u003Eそして幼い頃から一緒にいてそれを熟知しているエリザにかなうわけがない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれにエリザがギルベルトをよく知るように、ギルベルトだってエリザをよく知っている。\u003Cbr \/\u003Eだからこそ、例え自分の趣味が多々入っているとしても、彼女だって本当にギルベルトのためにならないと思わなければ勧めないし、ギルベルトにだって王として以外の人生がもう少しあっても良いはずだと気にしてくれているのは知っている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E順調な時だけではない。\u003Cbr \/\u003E例え国が傾きかける事があったとしても、彼女は最期まで側で一緒に国を支えてくれるだろうと思える数少ない人材なのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだからこそその彼女の想いを無碍にはできない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこうして苦い思いを胸に残しつつも、ギルベルトは再度同盟のための人質と言う名の愛人候補を迎え入れる事になったのである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「今度はね、城の外どころかほとんど人前にも出た事がないらしい箱入りちゃんよ」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、さすがに前回の、《友好の使者となるべく礼儀作法、芸事、その他諸々しっかり躾けました》という謳い文句の鳴り物入りで鋼の国入りした人質で懲りたのだろう。\u003Cbr \/\u003Eエリザも違うパターンで攻める事にしたらしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「…ようは…暗殺に走る技量はないが礼儀知らずのコミュ障って事でいいか？」\u003Cbr \/\u003Eと、それに突っ込みを入れると、\u003Cbr \/\u003E「なんでよっ！！」\u003Cbr \/\u003Eと、王に対してだと言うのに、容赦なくフライパンを振り回して来る。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそうして振り回しながらエリザがする説明を、それを避けながらギルベルトが聞く…というのは、もはや王の執務室の日常と化している。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「確かに…何でもかんでも踏みつぶすって言うのも楽なんだが敵作りすぎるっつ～か……自国対全世界になりかねないからなぁ……」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E今度はやはり近隣の森の国の第4王子らしい。\u003Cbr \/\u003E鋼、風、大地とこのあたり一帯では最も大きな強国3国囲まれていて生き残りに必死な小国の一つだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eここは1対1なら簡単に踏みつぶせるわけなのだが、他の2強国ともどこかが動けば他も動くと言う三つ巴状態の場所なので、実際に攻めるとなったら易くはないし、逆にここが他の強国と組んでくるとなかなか面倒なので、政治的にも同盟を組んでおくのは悪くはない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまあ…人質は別に嫌なら愛人にしなくても、尊重しているように思えるように適度に丁重にお預かりしていれば良い話だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「んで？いつこっち来るって？」\u003Cbr \/\u003Eと、どちらにしてももう話は進めてしまっていて自分に拒否権なんてないのだろうと思って聞くと案の定で、\u003Cbr \/\u003E「話を決めてからあまり間があくと他の2国が動きかねないしね。\u003Cbr \/\u003Eこの話が内々にかわされたのが半月前。\u003Cbr \/\u003E正式に決めたのがその2日後。\u003Cbr \/\u003Eで、もうその1週間後には国を出ていて、明後日には国境、さらにその10日後くらいには王城につくと思うわ」\u003Cbr \/\u003Eと返ってきてため息だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「お前…せめて俺様に声くらいかけろよ。\u003Cbr \/\u003Eで？警備は？\u003Cbr \/\u003Eたぶん1週間もテロテロ行列作って移動してたら、大地はとにかく風が気づくぞ？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「え？…気づくかしら？一応あまり目立って気付かれたらと思って1個分隊10人を護衛につけてるけど…」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「ああっ？！それで足りるわけねえだろっ！！\u003Cbr \/\u003E森の第4王子だろ？！\u003Cbr \/\u003E昔から風の色狂いの馬鹿王が目ぇつけてるって話じゃねえかっ。\u003Cbr \/\u003E絶対にチェック入れてんぞっ！」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「え？なに、それ知らないっ！！\u003Cbr \/\u003E先に言ってよっ！！！」\u003Cbr \/\u003E「あー、そのくらい知っとけよっ！」\u003Cbr \/\u003E「じゃ、これから2個中隊くらい送る？」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「いいっ！間に合わねえから稲妻隊召集して俺様が出るっ！\u003Cbr \/\u003E集まろうと集まるまいと20分後には出るからなっ！！」\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E通常なら王自ら動くなどとんでもないことだが、鋼の国ではしばしば王自身が国一番の猛者で、先陣を切って兵を鼓舞するなども珍しい事ではなく、それゆえに鋼の国の王は代々恐れられてきた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eギルベルト自身は前中後でいえば中間にいて、自らも剣を握りながらも前後の部隊に指示を出している事が多いが、単に軍全体の指揮を重視するタイプなだけで腕に覚えがないわけではない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E元々能力を買われて跡取りとして選ばれて、さらに国で一番の教育を受けて育ったのだ。\u003Cbr \/\u003E実際に勝負をしてみれば、武闘派国家として名高い鋼の国の中でも1，2位を争う剣の腕の持ち主である。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだからエリザもそのあたりは心配する事もなく、逆にその絶対的守護者である王が不在になる城の方をしっかりと守る準備に余念がない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E常に非常時に備えられた役割分担の元、ギルは首から下げた小さな銀の笛を鳴らす。\u003Cbr \/\u003Eすると普段は決まった部屋で大人しく過ごしている犬達が人には聞こえぬその音を聞いて一斉に自らが担当する兵へと非常時を伝えに走った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0102.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;\u0026nbsp; \u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0104.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt;Next\u003C\/a\u003E\u003C\/div\u003E\u003Cdiv\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003C\/div\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/2574660682242271253\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2017\/12\/ikeniep0103.html#comment-form","title":"0 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\/\u003E――俺様のテリトリーで随分とふざけた事してくれてるじゃねえか\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E全てを運命に任せる事にして身を固くしたまま不快感に耐え続け、一体どのくらいの時が過ぎたのだろうか…\u003Cbr \/\u003Eどんよりと全てが薄暗い中、それは強い光のような眩しさを持って目に耳に飛び込んできた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E凛とよく通る声。\u003Cbr \/\u003E圧倒的な存在感。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E不敵な笑みを浮かべながらそう言う男はプルシアンブルーの柄の大剣を担ぎ、それとは別に腰にやはり同色の柄の若干細身の長剣、そしてその長剣よりはやや短めの小剣の2本の剣を携帯していた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eそして襲撃者達に声をかけると、腰にさしている方の2本の剣を抜いてそれぞれを両手に構える。\u003Cbr \/\u003Eそのどちらも襲撃者達の掲げた多くの松明の灯りが反射して光っていて、まるで燃えているように見えた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E翻る黒いマントの下には細かい金の細工の入った白銀に光る鎧。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそしてその鎧の上、暗闇の中赤く照らされるのはまるで精巧な細工師が作った彫刻のように一部のズレもなく美しく整った顔。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E涼やかな切れ長の目におさまる瞳の色が世にも珍しい透明感のある真紅なのもあいまって、どこかこの世のモノとは思えない神秘的な雰囲気を醸し出している。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E魔と思えば魔、聖と思えば聖とも思えるような不思議な存在……\u003Cbr \/\u003Eそのどちらであるにしろ、男は上に立つ者特有の輝きを持ってその場に立っていた。\u003Cbr \/\u003Eそう、強いて言うなら森の精霊王と言ったところだろうか。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこの場の空気すらその下に従えて\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E――報いを受けろ\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eとその形の良い唇から発せられた言葉が戦闘の合図となった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eまるで流れるような滑らかな動き…\u003Cbr \/\u003Eそのくせ弱々しさなど欠片もなく力強い。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eどう考えても圧倒的不利であろう人数差というのもバカバカしいレベルの、10人以上はいる敵を1人で楽々と切り刻んで行く。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E右の剣で上手に敵の刃を流しつつ、左の剣で切り裂いて、襲撃者に血飛沫をあげさせていく男からアーサーは目が離せなくなった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E恐ろしい…と思う。\u003Cbr \/\u003Eなんの感情も見せずに淡々と攻撃を避け、相手を倒していくその様子は全身が凍りつきそうに冷たく…しかし神々しさすら感じさせる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E襲撃者達を全員倒し終わったあと、あの銀色に光る刃は自分の心臓を刺し貫くのだろうか…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもちろんアーサーがそう思っただけではなく、生き残っている襲撃者達の方も同じくわが身の事を考えたらしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「逃げるぞっ！！」\u003Cbr \/\u003Eと、数名が言い始め、男に向かって行っている数名以外は方向転換を始めた。\u003Cbr \/\u003Eアーサーを抱えていた男も同じくだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「お前ら、足止めしろっ！！」\u003Cbr \/\u003Eと、どうやらボスらしい男が指示をして、アーサーを抱えた男を反対方向へと誘導した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eしかしその瞬間、男の紅い眼がアーサーを抱えた襲撃者の姿を捉える。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして、\u003Cbr \/\u003E「おっとっ！忘れものだっ！！」\u003Cbr \/\u003Eと、何か銀の鎖のような物が飛んできて、アーサーを抱えた男の首回りをクルクルと回って、その首を締めあげた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eぐぎゃっと言うようなカエルが潰れたような声…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E勢いよく後ろへ引っ張られるような感覚。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそのまま勢い余って宙に放り出されて地面に激突するのかとぎゅっと目をつぶるが覚悟していた衝撃はなく、その代わりに一瞬固い腕の中に横抱きに抱え込まれて、\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E――少しの間大人しくしてろ\u003Cbr \/\u003Eと、耳元で低く囁かれたあとに即地面の上に降ろされた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E目的であるらしいアーサーを取られた事で、逃げかけていた襲撃者達のうち多数が戻ってくる。\u003Cbr \/\u003Eどうやら元々残って男の相手をしていた襲撃者はもう倒されているらしい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「あー、俺の方はもう用事は済んだんだが…最後まで相手しろってか？」\u003Cbr \/\u003E男は小さく息を吐いて、それから羽織っていたマントの留め具を外してマントを脱ぐと、それをパサリとアーサーの上へと落としてその上からくしゃりと頭を撫でる。\u003Cbr \/\u003Eそうしておいて、\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E――汚れねえようにな、それ被っておいてくれ\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eと、存外に優しく聞こえる声でそう言って襲撃者達の方へと向き直った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0101.html\"\u003EBefore \u0026lt;\u0026lt;\u0026lt;\u003C\/a\u003E\u0026nbsp;\u0026nbsp; \u0026nbsp;\u0026nbsp;\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0103.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt;Next\u003C\/a\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/4346373314277586701\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2017\/12\/ikeniep0102.html#comment-form","title":"0 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\/\u003E生命の気配の消えた馬車の中、アーサーはなるべく身を低くして、息を殺してあたりの気配を探っていた。\u003Cbr \/\u003Eシン…とした中、遠くに見える火の手。\u003Cbr \/\u003Eそして、剣を交える金属音と兵士の声。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E逃げなければ…と、それは捕食される弱者の本能で思うものの、何から逃げるのかと考えると答えは出ない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E本来送られるべき鋼の国からか…それとも今襲って来ているらしい襲撃者からか…はたまた別の何かからなのか……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca name='more'\u003E\u003C\/a\u003Eアーサーの国、森の国は３つの大国、鋼の国と大地の国、それに風の国に囲まれている小国群の中にある。\u003Cbr \/\u003E取り巻く3つの大国は3すくみ状態であるため大きな動きは滅多にないものの、お互いがお互いの動向に目を光らせながらも、時折り小国を取りこんで己の領土を広げていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそんな肉食獣に囲まれて逃げ惑う小動物のように右往左往する大半の小国では、自衛のために次男以下の王子を“友好の証”と称して大国に預ける事が慣習となっている。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eもちろんそれが“友好”になるかは本人次第。\u003Cbr \/\u003E大国が小国の子供がいても気が向けば普通にその国を攻める事はままある事だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eようは…送られた子供が相手に“気にいった相手の国を攻めたくない”と思わせなければあまり意味のない慣習なのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E更に言うなら送る側も送る側で、その目的は必ずしも送り先に気に入られる事とは限らない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eなかには数多くの小国の王子を抱えている大国もあり、その中で”特別”になるという事はたやすい事ではないため、それならいっそ…と、逆に他の大国に通じて別の大国に友好の証のフリをしながら実際は間者として送りこまれ、スパイや暗殺など、送りこまれた先の国を陥れるという目的を持つ場合も少なくはないのである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eつまりお互いにとって、信用のならない相手との信用のならない共同生活にすぎないわけだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれでもそういう慣習がなくならないのは、稀に上手に信用関係を築ければ、大国は小国の盾になれるし、小国は大国ほどではないにしろ、その国が得られない情報を得たり、関係を知らない国との戦いの際に思わぬ伏兵になったりできるというのと、もう一つ、そんな不安定な間柄で爛れた関係を持つと言うのが、ある種退屈した貴族の楽しみの一環になっているからだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E送られるのが王子であって王女でないのは、子供ができないという事が大きな要因である。\u003Cbr \/\u003E血筋が重要視される王族の間ではお互いにお互いの血が管理できない形で入ったり漏れたりするのは決して好ましい事ではない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそういうわけで、アーサーも大国、鋼の国に送られる事になった一人だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E小国の次男以下に生まれた…という時点でそんな人生が待っているのは目に見えていて、今更損得勘定抜きに好意を交歓するなどという希望を持っているわけではない。\u003Cbr \/\u003Eそんなものは小説の中か非常に恵まれた大国の王族の生活の中だけに存在している。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E王宮の奥深く…人質として送られる事を前提に余分な希望などは持たぬように育てられ、ただ壁と空を眺め、自分よりはよほど自由に楽しげにさえずる小鳥達を羨みながら時を過ごしてきた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E幸せになりたい…などという大それた野望は持たず、夢見るのは生まれ変わったら…という、現世を終えたのちの世界の事である。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこんな風に王宮の塀の向こう、決して豊かとは言えないこの小国の国民達の誰よりも、アーサーは今を諦めるという事を知っていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこうして13歳の春…当たり前に大国である鋼の国へと送られる事が決まり、それまで見た事も触れた事もないような上等の絹の長衣を着せられて、まるでおとぎ話に出てくるような繊細で美しいレースのヴェールをかぶせられ、初めて馬車に乗って王宮の壁の外へと出る事になった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E世界は眩しく美しい。\u003Cbr \/\u003E森の国は豊かではなかったが、文字通り繊細な針葉樹を中心にした大きな森に囲まれていて、隣国である鋼の国まではその森に通った道を抜けて行く事になる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E数歩も歩けば塀にあたり、そこでお終いだった王宮。\u003Cbr \/\u003Eそれまでアーサーの世界の全てだったそことは違って、森は遥か続いていて涼やかな風が流れ、日中は柔らかな木漏れ日がキラキラと光る中で城では聞いた事のないような種類の鳥のさえずりが聞こえてきた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E本当に今まで見た事もないほどに美しい光景……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eしかし人間関係を築くのが得意ではない人みしりのアーサーにとっては他国に送られるというだけでも十分気が萎えるのに、警戒しているであろう相手に気に入られなければならないというあまりにも無茶な使命を帯びているのでもう憂鬱どころの話ではないのだった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eアーサーが送られる事になっている相手先の鋼の国は大国3国の中で最も苛烈な武闘国家だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E当主は銀の悪魔と呼ばれる若き王。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E肌は白く身体こそ細身だが、実は全身無駄のない筋肉に覆われていて、噂によると口は耳元まで裂け、目は血の色。\u003Cbr \/\u003E視界にはいったものは全てその愛用の銀の大剣で一刀両断にされ、逃げれば背後から呪いをかけられ、朽ちて死ぬと言う噂だ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれは本当に人なのか？\u003Cbr \/\u003E人見知りだからとかそう言うレベルではない気がする。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eたぶん自分は王子達の中でも兄王に嫌われているのだと思う。\u003Cbr \/\u003E腹違いだからだろうか。\u003Cbr \/\u003E4人いる兄弟の末子ではあるが、自分だけ母親が違い、自分だけそんな恐ろしげな国に送られる事になったのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれでなくても城の外に出るのは初めてだと言うのに、その初めて出る目的がそんな恐ろしげなまるで化け物のような王のおさめる国との友好を保つための人質である。\u003Cbr \/\u003Eいや、人質にすらならない可能性とてあるのだ。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう…気に入られなければ、ただ死ぬだけ。\u003Cbr \/\u003E化け物に食われる生贄となるだけの人生である。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれは覚悟していた事とはいえ、ひどく気が重い事に変わりはなかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこうしてどちらにしても憂鬱な気分を胸に鋼の国へ送られるための道中も半分ほど過ぎた国境で、それは起きた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eいきなりガックン！と大きく揺れて止まる馬車。\u003Cbr \/\u003E兵士の怒鳴る声と剣戟の音。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「何事っ？！」\u003Cbr \/\u003Eと、馬車の窓から顔を出した随行の使者は飛んできた矢に首を撃ち抜かれて瞬時に命を落とした。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだらん…と、力を失う身体。\u003Cbr \/\u003E人が死ぬと言う光景を初めてみた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれまでは漠然と知っていた死というものを目の当たりにして、アーサーはそのリアルさに戦慄した。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eヒッ！と窓から少し遠のいてしばらく固まっていると、やがて開く馬車のドア。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそこから血塗れの剣を持った兵が顔を覗かせる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれが襲撃者の側の者なのか鋼の国の側の者なのかもアーサーには見わけがつかない。\u003Cbr \/\u003Eが、どちらも等しく恐ろしいモノに見えた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E不幸がじわじわとアーサーの世界を侵食して行くのを感じる…。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E馬車の壁にへばりついて硬直していると、血まみれの手が伸びて来た。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eずるり…ずるり…と近づいてくる不運の象徴……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれはあたかもアーサーを暗雲たる運命に引きずり込もうとしているように見えて、アーサーは恐ろしさにただカタカタと震えることしか出来ない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそして、その恐ろしい手にグイっと腕を掴まれて、悲鳴をあげる事もできずに担ぎあげられた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eグルリと反転する世界。\u003Cbr \/\u003E別の手が伸びてきて何か紐のようなもので両手を後ろ手に縛られ、布で口を塞がれる。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E「引くぞーー！！！」\u003Cbr \/\u003Eと声をあげるところを見ると襲撃者の側なのだろう。\u003Cbr \/\u003Eそもそも襲撃者は誰なのか…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E国にいれば誰も存在を望まないアーサーなのに一歩外に出ればこうしてその身が取りあいになるというのは皮肉というにもあまりにひどい。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eどちらに転んでもアーサーにとっては良い結果になるとは思えなかった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E餌に飢えた複数の肉食獣の中に放り込まれた草食獣のようなものである。\u003Cbr \/\u003Eどれに食べられたとしても痛く苦しい事には変わりはない。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eじわりと浮かんでくる涙で視界がぼやける。\u003Cbr \/\u003E何故自分ばかりこんな恐ろしい目に遭うのだろうか…。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E生まれてこの方ずっと閉じ込められるようにして育った小さく薄暗い部屋は、さきほどまで乗っていた馬車ほどの座り心地の良さもない固い椅子一つと粗末な木のテーブル、それにアーサーのような子どもが1人横たわればいっぱいになってしまうようなベッドしかないようなところだった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E更に言うなら王位継承権も限りなく低いうえに国防に活躍できるような丈夫で頑丈な体も持たずに生まれたアーサーに対しては召使達ですらぞんざいな態度を取っている居心地が良いとは言えない場所だったが、それでも最低限の安全は確保されていた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそう、そこには緩やかな苦痛というものはあっても、こんなに鮮明な恐怖は存在しなかったのである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eジッと耐えていれば苦痛は通りすぎ、耐えたくないと思う時は目をつむれば穏やかな眠りの中に逃げ込めた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eこんな事になるならあの場所に居る間に緩やかに死を迎えた方が良かったのではないだろうか…と、アーサーは今更ながら悲しく思った。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E縛りあげられた状態で担ぎあげられて全てが自由にならない中で、光色のまつげの縁からキラキラと涙の雫が流れる波のように揺れる薄いレースのベールの裾を彩るように宙を舞う。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれはまるで戻るための術にはならないパンの道しるべをまきながら、月明かりの下、深く恐ろしい森へと足を踏み入れるヘンゼルとグレーテルのようだった。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれよりさらに悪い事には、アーサーには励まし合う兄弟すらいないのである。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E暗い暗い森の中、ただただ攫われて行く……\u003Cbr \/\u003Eいったいどこへ……？…\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E恐ろしい物語はまだ始まったばかり……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eだけど、もう全てのページを閉じてしまいたくて、アーサーは閉じられないページの代わりに唯一自由になる真っ白な自分の瞼をそろそろと閉じた。\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003Eそれでも瞼の向こう側ではゆっくりゆっくりと、物語は進んでいくのではあるのだが……\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Ca href=\"http:\/\/snowfille002.blogspot.jp\/2017\/12\/ikeniep0102.html\"\u003E\u0026gt;\u0026gt;\u0026gt;Next\u003C\/a\u003E\u003Cbr \/\u003E\u003Cbr \/\u003E"},"link":[{"rel":"replies","type":"application/atom+xml","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/feeds\/4231862909936153029\/comments\/default","title":"コメントの投稿"},{"rel":"replies","type":"text/html","href":"https:\/\/snowfille002.blogspot.com\/2017\/12\/ikeniep0101.html#comment-form","title":"0 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