聖夜の贈り物 10章_2

怯えていた…震えていた…それなのに!!
「くそっ!!」
3人が飛び去ってからしばらく後、ウィリアムの言った通り、術の拘束が解けた。
その間ずっと体を動かそうとしていたアントーニョはいきなり解けた術にたたらを踏むが、踏みとどまり、そのまま絨毯が飛んで行った窓にかけよった。
当然もう外には絨毯の影も形もない。


それを確認すると、そのまま無言できびすを返し、倉庫へと向かう。
バン!と音を立ててドアを開けると、中には様々な武器、防具。
その中からつい一ヶ月前、アーサーを拾った時まで愛用していたハルバードを手に取り、サブウェポンとして大剣を背に背負う。


「アントーニョ兄ちゃん、どこ行くの?」
そのまま馬に飛び乗ろうとするアントーニョに、フェリシアーノが慌ててかけよった。
「東の国に決まっとるやん!!アーサー助けたらな!」
「まあ待ってくれ」
それに対してフェリシアーノがさらに何か言おうとするのを遮って、ルートヴィヒがアントーニョの馬の手綱を握って引きとめた。
「やみくもに東の国に行っても辿り着く前に捕まるのがオチだ。それより兄さんに相談しよう。あの人は色々コネクションがあって情報通だから。気持ちがはやるのはわかるが落ち着いた方がいい。あなたに何かあれば誰が彼を助けるんだ?」
淡々と言うルートヴィヒ。

確かにその通りだ…だが…

「こうしてる間にひどい事されとらんとええんやけど…」
自分の可愛い可愛いあの子が今頃何をされているのかと思うと、たまらない気分になる。
それでも…ルートヴィヒの言う通り、このまま東の国へ特攻してもあの子を連れ去った男達の元にはたどり着けないだろう。

「…案内したって…」
アントーニョは断腸の思いで決断すると、ルートヴィヒをうながした。


「よりによってカークランドかよ…」
そして馬を飛ばして半日後。
3人は王都のはずれ、バイルシュミット家にいた。

ルートヴィヒに事情を聞いたギルベルトは大きくため息をつき、羊皮紙と羽ペンを引き寄せた。
「兄さん、知ってるのか?」
とのルートヴィヒの問いに、ギルベルトは何やら書き物をしながら答える。

「あ~、まあなんだ。東西南北とかそういう枠を超えて有名な魔術師一家だ。一応東の国に身を置いてるが、国王でも自由にできないって厄介な連中でな。別名『宿命の守人』って呼ばれてる。」
「宿命の守人?」
「ああ、代々何かを守っている一族らしいんだが、何をかは俺も知らねえ。わかるのは一家全員が魔法王国東の国でもそうはいない魔術師で、本家の当主がここ数年くらいで変わった事くらいだな。まあお前ら運いいぞ。ついさっきそこの当主の知り合いの北の国の貴族が帰ったとこでな、今呼び戻してやっから。」
書き物はそのための手紙らしい。
書き終えたらしい手紙をギルベルトは小鳥さんの足に結び付けた。

「頼むぜ、小鳥さん」
そう言うと、窓の所まで行って、小鳥さんを空に放す。
ぴぃ!と一声鳴いて小鳥さんは空へと羽ばたいていった。

それを見送ると、ギルベルトはクルリと振り返った。
「で?そっちのお日様はともかくとして、お前達はどうするんだ?」
窓枠にもたれかかってギルベルトはルートヴィヒに視線を送る。

「俺はっ俺は一緒に行くよっ。だってアーサーは大事な友達だしっ」
拳を握りしめてフェリシアーノが言うと、
「剣一つ持ちあげられないフェリシアーノをまさか一人でやるわけにもいかないだろう?兄さん」
と、ギルベルトに答えるルートヴィヒ。

「あ~、やっぱりそうくるよなぁ」
ギルベルトはくしゃくしゃっと頭をかく。
「…止めないのか?」
あっさりそれを認めるギルベルトが少し意外だったらしい。
ルートヴィヒは片方の眉をあげる。
するとギルベルトはケセセっと例の特徴的な笑い声をあげる。
「俺が止めたらやめんのか?」
「…やめないだろうな」
「だろう?それにな…」
「…?」
「俺はお前にちゃんと自分で歩けるだけの事は教えたつもりだ。お前も与えられたものはきちんと身につけてくれた。だからもうお前は自分の歩くべき道を自分で決めればいい。俺はお前がきちんと行くべき道を選べる男に育ってくれてるって信じてっからな。」
「…兄さん…」

「…ええ兄弟やね」
「うん、そうでしょ」
そんな兄弟のやりとりを少し離れたところで見ているアントーニョとフェリシアーノ。

「でもね」
とフェリシアーノがアントーニョを見上げた。
「なん?」
「それでもルートは今ギルから離れちゃうんだよ?家族のギルじゃなくて他人の俺を選んでくれてる…。家族だから確かに心はつながってるかもしれないけどさ…でも1番じゃなくなっちゃうんだよ、家族って。」
「……そうやなぁ…」

家族がいれば…と思っていた。
それは何よりも強い結びつきだと…。
だがだんだんわからなくなってきた。
自分は果してアーサーの家族でいたいのだろうか…。
そんな物思いにふけっていると、いきなり今いる客間のドアが開いた。



「も~ギルちゃん。いきなりなんなの?“俺様暇だから戻って相手しろ”だけで呼び戻されるって、どんだけお兄さん暇だと思われてるの?」
案内もなしにいきなりドアをあけて訪れたのは、見事な金髪の男だ。

海のような綺麗な青い瞳に白い肌。綺麗と言っても良い顔立ちだが、あごのあたりに生やした髭が女性的な印象を消して男臭さをかもしだしている。

「ケセセ、それでも戻ってくるってことは暇なんだろ?」
ギルベルトはそう言うと、目で椅子をすすめた。
「お兄さんは世界のお兄さんだからねっ。一人楽しすぎる可哀想なギルちゃんのために貴重な時間を割いてあげようという優しい考えの元に戻ってあげたんだよっ」
男はそう言いつつ歩を進めると、
「そうは思ったんだけど…ずいぶん可愛いお客様がいるね」
とフェリシアーノに向かって二コリと笑いかけた。
ギルベルトの隣ではルートヴィヒがわかりやすくむっとしている。

「あ~、お前フェリちゃんにだけはちょっかいかけるなよ。ルートの大事な相手なんだからな。」
ギルベルトが言うと、男は
「あら残念」
とあっさり引き下がった。

「ってわけで…この髭男はフランシス・ボヌフォワ。北東の方で根を張ってる変態貴族だ。」
「ちょ、ギルちゃん、その紹介あんまりじゃない?!」
「ま、紹介はそれでいいとして、本題入るぞ」
「ちょっと、無視?お兄さんの言い分無視なの?!ギルちゃんひどいっ!」
と、懐から出したハンカチをかみしめるとヨヨっと泣き崩れるフリをする男。
そのテンションの高さに茫然とする3人。

「マジ時間ねえから、話きいてくれ」
それまでふざけたやり取りをしていたのを一変、ギルベルトが真面目な口調で話し始めると、
「何?お兄さんちょっと嫌な予感しないでもないんだけど…」
と、フランシスの方もころりと態度を変えてきた。

「お前さ…東に結構知り合いいたよな?」
ギルベルトの言葉に
「嫌なあたりは聞かないでくれたら口聞きくらいはしてあげるけど?」
とフランシス。

「わりぃな。たぶんその“嫌なあたり”だと思うぞ」
と苦笑いをするギルベルトにフランシスはハ~っと大きくため息をついた。
「ま、最悪“カークランド”以外だったらなんとかするよ?」

「あ~…言いにくいんだけどよっ、その“カークランド”だ」
「無理っ!あそこだけはお兄さん無理だからっ!!」
ギルベルトの言葉にフランシスは思い切り首を横に振る。

「無理でもやってもらわねえと困るんだよ、頼むよ、なあ」
手を合わせるギルベルトだが、フランシスは
「無理っ!!あそこに関わってたら命がいくつあっても足りないっ!!」
と言いきった。

「ほぉ~…」
そのとたん…室内の温度が急に冷え込んだ気がした。

「じゃ、そのいくつもある命のうちの一つをここで落として行ってもらおうか…」
ギルベルトの紅い眼がスッと細められる。
「…ギルちゃん?」
「俺のルートの命かかってんだ。わかるよな?俺はやるときゃやる男だ…」
いつのまにか手にしたのか、細身の短剣をスっとフランシスの白い喉元に押し付けた。

「冗談…だよね?」
「俺様は冗談が大嫌いなんだ」
ニヤリと凶悪な笑みを浮かべるギルベルトに、フランシスは諦めのため息をついた。

「降参。もうそこまで本気モードのギルちゃんになんて抵抗するだけ無駄だよね。で?お兄さんに何して欲しいの?」
両手をあげて降参の意を示すフランシスに、ギルベルトは短剣をおさめた。

「まずカークランドについて知ってる限りの事教えてくれ。で、最終的にそこん家の奴に誘拐されてるお姫さんを救出してえんだ。」

「お姫様…ねぇ…」
フランシスは少し眉を寄せたが、
「ま、いっか。」
と話し始めた。

「まずね、歴史から。
この島が4つに分裂する前から続いてる名家。伝説にあるカトル・ビジュー・サクレの守護者だったって噂もあるよ。で、国が分かれてからは城の位置的に東の国に属したけど、王家に仕えてる意識はなくて、むしろ王家の方が頭垂れて協力願うくらいよ。あそこの魔術師軍団は強力だからね。で、今の本家の当主はスコット・カークランド。病死した先代の跡をついで4年前から当主やってる。ついで次男アイル、三男ウィリアムで、もう一人下に弟いるらしいんだけど、ほぼ表にでないからお兄さんも知らない。でも魔術師の中で秀でて強い魔力持ってるのはその本家の兄弟くらいで、あとは家系的に魔術師家系で分家含めて数が多いから、総合的に強いって感じ。
本家の兄弟の中ではスコットは厳格、冷静で本家の当主だから魔力は強いけどほぼ前線出ない。だからどういう系の魔術師とかはわかんない。次男アイルは直情型。あいつもう凶暴でお兄さん嫌い。得意な魔法は力押しの攻撃魔法だけど、魔術師のくせにたまに魔法使わないで杖振り回して殴ってくるんだよね。なんていうか…NOUKIN?
三男のウィリアムは優男なんだけど、アイルと真逆で情がないっていうか…笑顔で人殺せるタイプね。あれはあれで怖い。で、次男と三男は性格が真逆なせいか仲悪い。でも二人とも当主の長男の言う事は絶対。
ウィリアムの特徴としては魔力は高くないんだけど、魔法のコントロールが絶妙。
だから瞬発力が必要な攻撃魔法よりもコントロールがモノを言う移動系魔法が得意。
本家の情報としてはそんなとこかな?」

「城は?警備とか」
「あ~うん。城っていうか塔みたいな家?たぶん魔術師一家だから上に高くても移動の手間が要らないから、より守りやすいようになのかも。だから警備の数自体はそう多くはないよ。まあ本人達が強いしね。」

「少人数で突破できそうか?」
そこが重要とギルベルトが聞くと、
「少数精鋭で、本家の兄弟が出てこなければね」
とフランシスは肩をすくめた。

「あのね、魔法で動けなくされちゃったりとかしたらどうしたらいいの?」
そこでアーサーが拉致された時の事を思い出したフェリシアーノが口をはさむ。
「あ~………攻撃魔法は防げないけどその手の呪文無効化するお守りならあるよ?正確には…魔法に対する耐性上げるお守りなんだけどね。」

「寄越せっ!」
ギルベルトがフランシスに向かって手を出す。
「も~、お兄さんが渡したって口が裂けてももらさないでよ~。これかなりの貸しだからね~」
フランシスはそう言ってその手にチャリンと3つの首飾りを落とした。



「さてと、俺様が手伝ってやれるのはここまでだ。ちと休まねえと帰りの移動もできねえから、ここで待ってる。ちゃんと戻ってこないと俺様も戻れねえんだから、ちゃっちゃとお姫さん取り戻して帰ってこいよっ」
ほとんど残っていなかった小鳥さんの力を使ってフランシスから聞き出した塔の近くに着陸したギルベルトは、そう言って木の根元に座り込んだ。
さすがに顔色が悪い。

「兄さん…無理をさせてすまない」
「ば~か、気にすんなっ。弟の助けになるのがカッコいい兄貴ってもんだ。俺様カッコよすぎるぜ。ほら、急げよ」
それでもケセセっと笑ってヒラヒラ手を振って見せるギルベルトを背に、アントーニョ、フェリシアーノ、ルートヴィヒの3人は塔に向かった。

「…本当に塔…なんだね。」
たかだかとそびえたつ塔。
周りには人の気配はない。
フェリシアーノは塔をず~っと見上げる。
首が痛くなるくらい反り返ってようやく見える塔の最上部。
そのあたりにいるんだろうと思う。

「体力…もっとつけておけば良かったな…」
何階建てくらいなのかわからないが、邪魔が入らなくても果たして登りきれるのか…。
フェリシアーノの小さなつぶやきを拾ったルートヴィヒは、
「疲れたら言え。お前くらい背負って登ってやる。」
とポンポンとフェリシアーノの頭を軽く叩く。

「うん…でもそれじゃただの足手まといだよね?俺」
しょぼ~んと落ちる肩。
「いや…お前は戦力にはならんかもしれんが…お前がいれば守らねばと思うから…俺が倍強くなれる。大丈夫。来た意味はちゃんとある。」
「ルートvv」
自分の言った事に照れて真っ赤になった顔をそむけるルートヴィヒに、フェリシアーノが嬉しそうに飛びついた。
「ありがとう、ルート♪俺頑張るよっ。頑張って応援するっ♪」
戦力にならない気満々である。

そんなピンクのオーラの二人から少し離れて、アントーニョは入り口を探る。
警備の兵らしき者はいない。
罠か…?と眉を少し顰めた時、塔の入り口のドアが光った。

「…っ!!」
慌てて一歩飛びのいてハルバードを構えるアントーニョ。
光ったドアにはローブの男が映っていた。
ウィリアムと同じ白金の髪。
年の頃は自分と同じかもう少し上だろうか…。

「招かれもせずここまで来た非礼はアーサーを保護していた功績に免じて見逃してやる。帰るが良い」
上から見下すような目線で、ドアの中の男が言った。
強烈な威圧感…。
おそらくこれが当主スコットなのだろう。

「言われへんでも自分らがさらったアーサー助けたら、こんなけったくそ悪いとこさっさと離れたるわっ!」
アーサーを取り返すまでは絶対に帰らない、という意志をみなぎらせて答えるアントーニョに、スコットは少し眉を寄せた。

「愚か者の相手をするほど我々は暇ではないのだが…一応訂正をしておいてやろう。アーサーは元々我々の側に属する者だ。アーサー・カークランド。カークランド本家の4男にして我々の末弟と知っていて言っているのか?」

「…アーサーが……自分らの?!」
さすがに驚くアントーニョ。
「そうだ。だから助けるとか思っているなら筋違いだ。今なら見逃してやろう。帰るがいい。」

魔術師一家カークランドの本家の人間?
あのアーサーが?

アントーニョの脳裏に出会ってからのアーサーの様子が次々浮かぶ。
料理をさせれば茹で卵すら爆発させ、散歩にでれば日射病で倒れる。
連れ去られそうになっても怯えるばかりで抵抗もできずに硬直して……

「それがどないしたん?!あの子怯えて嫌がってたやんかっ!!無理やりさらった事には変わらんわっ!!」
そう、怯えていたのだ。
あの子は確かに怯えて嫌がっていた。
自分が連れ戻すのに他に何の理由がいるのだろうか。

「あの子返したってやっ!あくまで返さん気なら、自分殺してでも奪い返したるわっ!!」
アントーニョの言葉はスコットには意外だったらしい。
驚いたようにかすかに眉を動かして、しかしすぐ表情を消した。

「無駄だ。アーサーは帰る事を望んでいない。」
「そんなん自分らがあの子脅しとるだけやん!そうまで言うならあの子と話させたって!!」
諦める様子のないアントーニョにわざとらしくうんざりした表情を浮かべたスコットは
「いいだろう。本人に説得させてやる。」
と、軽く手を振った。

そのとたんまたドアが光ってスコットが消える。
そして消えたドアに映し出されたのは…

「お前は馬鹿か?なんでこんな所まで追ってきてるんだ?」
無表情に言い放つアーサー。

「助けにきたに決まってるやんっ。ひどい事されてへん?大丈夫か?」
「助けに?何勘違いしてるんだ?俺は兄さんが言った通りカークランド家の人間で…ずっとお前をだましてたんだ。殺す機会を狙ってたんだぞ。」
薄暗い部屋の中、淡々とそう言うアーサー。

「ずっとだましてたん?」
「そうだ。」
声には微塵の動揺もない。
あくまで無感動、無表情で…いつものコロコロ変わる表情は見受けられない。

「じゃ、はよ連れ帰らんとな」
「…なっ?!」
笑顔で言うアントーニョのその言葉にそれまでの無表情が崩れて驚きの表情に変わった。

「言うたやろ?だましててもかまへんけどおしおきはするって。俺は言うた事は実行する男やでっ!」
高らかに宣言するアントーニョ。
アーサーの驚きの顔が今度は見る見る間に泣き顔に変わった。

「馬鹿かっ!俺はすごい魔法使いなんだぞ!お前なんかこてんぱんだ!」
「ははっ、そうやんな。あのトマト、アーサーの魔法で美味しなった言うてたな。確かにすごいわ。また作ったって」
「何呑気な事言ってんだっ!さっさと帰れ!ばかぁ!!」
ポロポロ泣くアーサーにどうしようもなく愛しさが募って、アントーニョも泣きたい気分になってくる。

「大丈夫やで。怖かったな。心配せんでもええ。親分がちゃんと助けたるさかいな。」
「助けられるわけないだろぉ!兄さん達はすげえ強いんだぞ!殺される前に帰れよっ。ホントに殺されるから…帰れよ…ばかぁ…」

「帰ったら二度とアーサーと会えへんやん。そんなん死んだんと同じや。どこかで生きてるなんて思うだけじゃ足りへん。側にいて、いっぱい触れて、いっぱいいっぱい抱きしめて、そんなんじゃないと全然足りへんわ。親分は欲張りなんやで?やから絶対に自分連れ帰ったるから。ええ子で待っとき?くれぐれも無茶はしたらあかんよ?」

「無茶はお前だっ、ばかぁ!」
「無茶でも馬鹿でもええわ。絶対に迎えに行ったるからな。」
可愛くて可愛くて可愛くて…今すぐ抱きしめて顔中にキスを落としたい。
確かにこんなの家族だけじゃ足りない。

「今すぐ行ったるからなっ!待っとき!」
宣言した瞬間にぷつりとアーサーの映像が消えた。
説得は無駄だと判断されたらしい。

さあ!宣戦布告だっ!!

「フェリちゃん、ルート、行くで!!」
アントーニョは斧を振り上げて、閉まっているドアを蹴破った。


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